今まで何回かに分けてe-Taxによる確定申告の準備状況をお知らせしてきましたが、うちのMacBook ProのMac OSX 10.9 Mavericks(最新バージョン)では、購入したICカードリーダ・ライタが使えないとお知らせしていました。
しかし、改めて国税庁の確定申告のホームページを確認したところ、環境設定の情報が更新されていることがわかりました。これに従って設定を行うと、上記のICカードリーダ・ライタが使えるようになりましたので、お知らせしたいと思います。
ICカードの環境設定
e-Taxを行うための環境設定については、国税庁の以下のページに示されています。
e-Taxをご利用になる場合の事前準備等:平成25年分 確定申告特集
この中の「公的個人認証サービス利用者クライアントソフトのインストール」の部分が更新されていました。
Macについての具体的な手順は、更に外部サイトの以下へのリンクが貼られています。
Macintoshをご利用の方 : 公的個人認証サービス ポータルサイト
ちょっと見つけにくいですが、このページ内の
のリンク先のPDFファイルが今回のポイントになります。この中の「(2)IC カードを利用するための機能のサポートに関する問題」の箇所を見ると、以下の記述があります。
Mac OS X 10.7 以降をご利用になるにあたっては、下記の Mac OS Forge(*1)が提供する Smart Card Services のインストーラのページから、該当の「Smart Card Services Update v2.0.b2」をダウンロードし、インストールすることにより、利用者クライアントソフト(Macintosh 対応版)が動作することを確認しました。
これに従ってSmart Card Servicesをインストールしたところ、Mavericksでもカードが認識できるようになりました(現状公開されているSmart Card ServicesはReleases v2.0.1になっていましたので、これを利用しました)。
Mac OS Forgeでは、OS X Snow Leopard v10.6からOS X Mavericks v10.9まで、各バージョン用のSmart Card Servicesが公開されていますので、ご使用のOSを確認して対応するものをインストールしてください。
ただし、国税庁のページでe-Taxが対応するOSとして正式に示されているのはOS X v10.8 Mountain Lionまでなので、Mavericksを使う場合は非公式ということになりそうです。
他にも罠が
上記でICカードは認識できるようになったのですが、Mac上のe-Taxでは更に何箇所か引っかかった点がありました。長くなりましたので、それについてはまた次回書きたいと思います。
致命的な件だけ先に言っておきますと、ICカードを接続しているMac上で「キーチェーン”JKPI-card #n”を使おうとしています。キーチェーンのパスワードを入力してください。」というダイアログが出た場合には(e-Taxと全く関係がないと思われるタイミングでも出る場合があります)、必ずICカード内の電子証明書のパスワードを入力してください。ここで誤って、MacのパスワードやICカード自体の暗証番号などを5回以上入れてしまうと、ICカードがロックされて使えなくなります。ご注意下さい。
追記)続きを書きました。こちらをご覧ください。
→Macでe-Taxの確定申告データを送信する手順と問題点
この記事のおかげでMacからのetax確定申告を無事終える事ができました。締め切り当日のどたばた作業だったので、すごい感謝です!!