昨日新型Fire HD 8が予定より1日早く到着で書きましたFire HD 8ですが、早速いろいろと環境整備を行っています。
と言ってもFire OSは比較的シンプルなOSですので、OSや基本設定のレベルでいじるところはあまり無く、作業の主体は必要なアプリのインストールとセットアップとなります。
Google Playのアプリをインストールしたい
ただご存知のようにFireタブレットではGoogle Playは使えません。替りにAmazonのアプリストアがありますが、アプリの品揃えはGoogle Playに比べるとかなり貧弱です。
また私の場合はこのFire HD 8を電子書籍と動画のビューアーマシンに仕立てたいのですが、そのためにはKindle以外に主に使っています電子書籍ストア 楽天KoboとBookLive!のアプリを入れたいところです。しかしこれについてはアプリストアの品揃え以前の問題として、Amazonが商売敵のアプリをストアで公開するとは思えません。
というわけで、Google Playで公開されているアプリをなんとかしてFireタブレットに入れる方法が必要になります。
方法は2つ
調べてみると、方法は大きく分けて2つあるようです。
Google Playストアアプリをインストールする
1つはGoogle PlayストアアプリそのものをFireタブレットにインストールしてしまうというものです。これさえできれば、あとはGoogle Playからアプリをインストールし放題です。
しかしこれをやるためにはAndroidのデバッグ機能を使用し、Fireタブレットにインターネット上で公開されている野良のパッケージをインストールしなければならないようです。
ネット上ではかなり成功したという情報も公開されていますが、やはりちょっと危険な香りがしますので、これについてはパスしました。
興味のある方は検索してみてください。
他のAndroidマシンにインストールしたアプリを抽出して利用
もう1つは、別のAndroidマシンにインストールされたアプリを抽出してFireタブレットにコピーし、それを利用するというものです。
これであれば前述の方法ほどの危険はなさそうですので、こちらでいくことにしました。手順は以下のようになります。
- Fireタブレットにインストールしたいアプリを、Google Playから他Androidマシンにインストールする
- 他Androidマシン上でそのアプリのAPK(application package)ファイルを生成する
- 生成したAPKファイルをFireタブレットにコピーする
- FireタブレットでAPKファイルを実行してアプリをインストールする
私の場合、1.にはすでに使っていますXperia Z3を利用しました。
また2.のAPKファイル生成にはESファイルエクスプローラーというファイル管理ソフトを使うという情報が多いです。しかしESファイルエクスプローラーは以前スパイウェア疑惑が囁かれたこともありますので、ちょっと使用するのがためらわれます。
そこで今回は、Google Play上にあったAPKファイル抽出に特化したシンプルなアプリapk抽出を使ってみました。これを実行するとそのマシンにインストールしているアプリの一覧が表示されますので、その中からAPKを抽出したいアプリを選択します。その後「apk Extraction」のボタンを押すと、指定したパスにAPKファイルが生成されます。
3.のAPKファイルのコピーについては、SDカードを使用する、USBケーブルで一旦PCに吸い上げてFireに流し込む、オンラインストレージを使うなど、方法は何でも構いません。
私は余計な道具が要らず、カードを差し替える手間も必要ないオンラインストレージを使うことにし、容量に余裕のあったOneDriveを選択しました。
まずXperia Z3側でOneDriveアプリを使用してAPKファイルをアップロードし、Fire HD 8側にもOne Driveアプリを入れてそれをダウンロードします。One DriveアプリはAmazonアプリストアにありました。
4.のアプリインストールについては、One Driveアプリ上からAPKファイルをタップするだけで実行できました。ただしこれをやるときには、Fireタブレットの「設定→セキュリティ→不明ソースからのアプリ」をONにして、アプリストア外のアプリインストールを許可する必要があります。
これで無事、楽天KoboやBookLive!のアプリがインストールできました。動作も特に問題ないようです。
このアプリインストール方法が使えるようになったことでFire HD 8の可能性がかなり広がりました。
ただしGoogle Playからアプリを持っていけばなんでも動くわけではないことには注意してください。Fire OSには無い機能(例えばGoogle Playの課金を使う機能)などは動かないと思われます。
また野良アプリよりは安全であるものの、Google Playのアプリにも危険性が無いとは言えませんので、一応セキュリティソフトのavastも入れておきました。