MNPキャッシュバック合戦ついに終了か

このところ異常な過熱感のあった携帯各社のMNP利用者へのキャッシュバックですが、3月16日で一斉に終了するみたいですね。Twitterに流れていた以下の記事で知りました。

iPhoneのMNPキャッシュバック、3/16で各社一斉終了へ。総務省が「官僚組織の掟」破り指導 – iPhone Mania

ちょうどMNPしようとしていた方は、この週末中に勝負を決めたほうがよさそうです。自分のスマホは今年の年末が2年のお勤め明けなので、その頃どうなっているかは神のみぞ知るですが。

それにしても最近はこのキャッシュバック合戦に各社200億円もの資金が投入されていたとか。ショップの売り文句としても、2台で10万円キャッシュバックとか3台で24万円キャッシュバックとか、刺激的な言葉が飛び交っていました。

契約者の外部からの流入が無ければ大幅な増益は望めませんから、新規契約者やMNP利用者がある程度優遇されるのはやむを得ませんが、それにしても異常なレベルです。

一方私の携帯電話の場合、親の携帯とファミリー割にしているせいもあって契約以来一度もMNPしておらず、かれこれ6年以上同じ携帯を使い続けています。通常の商売であれば6年も通い続けてくれる客は上得意のはずですが、契約時以外優遇などはほとんど受けた覚えがありません。

これを機会に、各社はサービスの質で勝負し、新規契約者も既存契約者も等しく恩恵を受けられる正常な状態に少しでも近づいてくれればと思います。それにしても、監督省庁である総務省が介入するまで結局この異常な状態を自力では止められなかったというところが、顧客全体を見ずに暴走する業界の病相を感じさせます。

ただ、特にソフトバンクなどはこの手の飛び道具的なものを使った駆け引きが大好きですから、たとえMNPキャッシュバックが終わったとしても、MNP利用者の月々割を増額するなど別の手段を使って結局MNP優遇を続けるのではないか、という悪い予感がします。

まがりなりにも「つながりやすさ日本一」というようなことを唄うのであれば、全国的な基地網の強化や、高止まりしている通話料やデータ通信量の引き下げなど、契約者全員が恩恵を受けられる資金の使い方で勝負を仕掛けて欲しいところです。

もしそれができないようであれば、流行っている安いデータ通信料のMVNO各社や、先日発表されて安い通話料で話題になったLINE電話などに冷遇している既存顧客の売上を吸い取られ、業界全体として衰退していくのがオチではないでしょうか。

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