生命保険のリストラ(つづき)

昨日の生命保険のリストラの続きです。

終身保険をどうするか

定期保険特約、医療保険特約と解約して、最後に残ったのが500万円の終身死亡保険です。

基本的に生命保険は不要という山崎元さんの勧めに従えば、月額保険料約4,000円のこの終身保険についても解約を検討すべきところです。実際、親は自分の年金で比較的余裕のある暮らしをしていますし、死亡保険がぜひ必要という状況でもありません。しかし、これについては少し別の考え方をしました。

終身保険が定期保険と違うのは、比較的多くの解約払戻金が見込めるところです。それは、必ずいつか支払わなければいけない保険金に備えて、保険会社が保険料を積み立てているためです。

自分にとって今一番不安なのは、将来 生活費不足に陥ることです。この解約払戻金をそれに対する保険にできないかと考えてみました。

そこで、まず解約払戻金がいくら位になるかを保険会社に見積ってもらいました。保険金の支払いに備えて積み立てているのなら、満期の65歳まで続ければ死亡保険金の500万円に近い解約払戻金があるのではないか、と内心ちょっと期待して。

しかし、やはり保険ですからそれほど甘い話はなく、65歳まで続けたとしても解約払戻金は死亡保険金500万円の約半額、250万円ほどとのことでした。払い込む保険料の総額と比較するとこれは約2割増しくらいの金額ですので、そう考えるとまあ妥当な金額かという気もします。

ただ、見積りには満期の65歳以降の分もあり、それを見ると1年ごとに解約払戻金が約8万円ずつ増えていくことがわかりました。つまり、例えば満期から10年後の75歳時点まで待てば、解約払戻金は約330万円に増えるのです。

生活費不足に陥る危険性は年齢が上がれば上がるほど高くなると思われますので、これはそれに対する保険としてうまく機能しそうです。というわけで、この終身保険については継続することにしました。

前納制度の利用

そうはいっても、はやり納める保険料は極力安くしたいところです。そこでネットなどで調べてみると、前納という制度があることがわかりました。

これは保険料を毎月支払う代わりに、一定期間分をまとめて保険会社に預けることで割引を受けるものです。特に満期までの全ての保険料を一度に預ける場合を全期前納といいます。

これについても保険会社に見積ってもらったところ、私の場合は満期まで毎月保険料を納めると約76万円かかるところが、全期前納すれば約73万円になることがわかりました。

まあ差額自体は微妙ではありますが、どうせ満期まで続けると決めましたし、今なら退職金などもあって比較的まとめ払いがしやすい状況でもありましたので、全期前納を選択しました。

最後に

以上が、私が生命保険について行ったリストラの内容です。

ただ1つ特殊事情がありまして、それは生命保険に加入したのがかなり昔であるため、保険の予定利率が現在に比べて相当高いということです。予定利率が5%を超える、俗にいう「お宝保険」というやつですね。

したがって、最近始めた保険やこれから加入する保険については、ここで書いた話がそのままは当てはまらないと思います。必ず保険会社に具体的な数値をなどを確認した上で検討してください。

また、これらの手続きを保険会社の担当者と相談した時に、まず最初に提案されたのは終身保険を下取りに出して終身の医療保険に転換することでした。たとえお宝保険であったとしても、そんなことはおくびにも出さず、会社に都合のいい保険への切り替えを平然と勧めてくる保険会社もあるということです。

くれぐれも保険会社側の言うことだけを鵜呑みにせず、自分で調べ、自分で考えて方針を決めることをお薦めして、終わりにしたいと思います。

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