不要な保険への加入を避ける方法

以下の日経新聞の記事によりますと、日本は世界有数の保険大国だそうです。

保険大国ニッポンを支える「考え抜かない加入」 :保険会社が言わないホントの保険の話 :年金・保険・税 :マネー :日本経済新聞

日本の生命保険料総額は米国に次いで世界2位で、人口は世界の2%以下なのに保険料では約20%を占めているとか。

全世界の生命保険料の1/5が日本で払われていると考えると、やはり日本人は保険に入りすぎですね。

なぜ保険に入るのか

記事によると、日本人には「よく分からないけど入っている」人が多いのが特徴だとか。

筆者のところに保険相談に来た人に保険加入の理由を聞いてみると、以下の3点が多いそうです。

  • 親はもちろん、職場でも「社会人は入るのが当たり前」という感じだった
  • 縁故や紹介によるセールスだったので断りにくかった
  • テレビCMなどを見ていて不安になった

これらが不用意に保険に入ってしまう主要因だとすると、逆に考えればこれらを上手く回避すれば不要な保険への加入を避けられそうです。

不要な保険加入を避けるには

上から順番に考えてきます。

保険に入っていないのが当たり前と考える

保険というのは本来、ごく稀に発生する個人の力では対処できないほどの重大リスクに対応するために、加入者同士が助けあう制度のはずです。

したがって、本来ならそういうリスクを感じていないうちは保険に入っていないのが当たり前です。

セールスに勧められたから保険に入るのではなく、自分が保険に入る必要性を感じた時に初めて加入を考えればいいことです。

縁故や紹介だけでは入らない

セールスはともかく、知人や親戚のつてで加入を頼まれると、なかなか断りにくい場合もあると思います。

しかし、そこはお互い様です。つてで本来必要のなかった保険への加入を頼むなら、せめて通常なら加入できない有利な条件を提示するくらいの配慮があってもいいはずです。しかし少なくとも保険に関しては、そんな話は聞いたことがありません。

保険は案外高い買い物です。自分がその損をかぶってもその人との関係を是非維持したいと考える場合を除いては、少なくとも他の保険と比較してとりたてて有利な点が見当たらないのであれば、それを理由にお断りしてもいいのではないでしょうか。

CMやセールスの不安を煽る言葉は聞き流す

通常の商品であれば、その製品のメーカーや販売店の意見だけを聞いて購入を決める人はまずいません。必要性や他製品との性能や価格の比較などをふまえて購入の要否を慎重に判断するはずです。

保険も同様にしましょう。以下のようなことを冷静に考え、要否を判断してください。

  • 保険の対象は本当に保険無しでは対応できないリスクなのか
  • 今入る必要があるのか(必要になってから加入を考えるのでは遅いのか)
  • 勧められているコースは自分にとって過剰な内容ではないか
  • 他社にもっと有利な保険は無いか
  • 余計なオプションを付けられていないか

くれぐれもCMやセールスに不安を煽られ、それだけでよく考えずに加入を決めたりしないようご注意下さい。

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