国民年金の支払い方法比較 平成27年版

以下の記事で今年の国民年金2年前納の保険料が決まっていたことを知りました。

人事労務ニュース | マエダ社労士事務所

自分は去年2年前納を行いましたので今年の支払いはありませんが、去年も国民年金の支払い方法比較 平成26年版にて国民年金の各種支払い方法の比較を行いましたので、今年もその更新版を作ってみました。

保険料は先の記事からリンクが張ってある厚生労働省の資料によりますと、平成27年分は15,590円(前年比+340円)と去年の記事で書いたとおりでしたが、平成28年分は16,260円(前年比+670円)と大幅上昇となりました。

参考:厚生労働省の前納額に関するプレスリリース

厚生労働省 平成27年度国民年金前納額 プレスリリース

これを元に支払い金額を更新した結果が以下の一覧です。2年分の総支払額が多い順に並べています。

カードポイントは去年は1%としていましたが、自分が使っているリクルートカードプラスの還元率が2%ですので2%相当と仮定しました。

また、6ヶ月前納、1年前納の平成28年の割引率は現状はっきりしませんので、平成27年と同程度の比率として計算しました。

  • 現金・口座振替で毎月納付 (割引無し)
    15,590 x 12ヶ月 + 16,260円 x 12ヶ月= 382,200円
  • 口座振替 早割(通常より1ヶ月早く納付)で毎月納付 (1回あたり50円割引)
    382,200円 – 50円 x 24ヶ月 = 381,000円
  • 現金で6ヶ月前納 (1回あたりH27年:760円,H28年:790円(?)割引)
    382,200円 – 760円 x 2 – 790円 x 2 = 379,100円
  • 口座振替で6ヶ月前納 (1回あたりH27年:1,060円,H28年:1100円(?)割引)
    382,200円 – 1,060円 x 2 – 1,100円 x 2 = 377,880円
  • 現金で1年前納 (1回あたりH27年:3,320円,H28年:3,460円(?)割引)
    382,200円 – 3,320円 – 3,460円 = 375,420円
  • クレジットカードで毎月納付 (割引無し、カードポイント有り)
    382,200円 x 0.98 = 374,556円
  • 口座振替で1年前納 (1回あたり H27年:3,920円,H28年:4,080円(?)割引)
    382,200円 – 3,920円 – 4,080円 = 374,200円
  • クレジットカードで6ヶ月前納 (1回あたりH27年:760円,H28年:790円(?)割引、カードポイント有り)
    (382,200円 – 760円 x 2 – 790 x 2) x 0.98 = 371,518円
  • クレジットカードで1年前納 (1回あたりH27年:3,320円,H28年:3,460円(?)割引、カードポイント有り)
    (382,200円 – 3,320円 – 3,460円) x 0.98 = 367,912円
  • 口座振替で2年前納 (1回あたり15,360円割引)
    382,200円 – 15,360円 = 366,840円

今回はクレジットカードの還元率を1%から2%に見直しましたので順位が若干入れ替わりましたが、2年前納が一番安いという結果は今年も変わりませんでした。

ただ、2年前納とクレジットカードで1年前納の差は1千円程度ですので、手元に現金を残しておきたい人はカード払いを選ぶというのもありでしょう。

それにしても、去年見た平成27年分の保険料の値上がり幅340円も根拠が謎でしたが、来年の平成28年分は前年比+670円と更に値上げ幅が加速しています。

最初の記事にリンクがある厚生労働省の資料には、

国民年金保険料の額は、平成 16 年度の価格水準で規定された額をもとに名目賃金の変動に応じて改定することが、国民年金法第 87 条第3項に規定されています。

という記述があります。平成16年度の価格水準で規定された額というのは、平成27年度が16,380円で平成28年度は16,660円というように上がっていきますので値上がりするのはわかるものの、今年分以上に値上がりするということは名目賃金の変動率がかなり大きく見積もられているということでしょうか。

そもそも名目賃金が上がっても物価の上昇にぜんぜん追いついておらず、実質賃金は下がり続けていると言われている現状、名目賃金だけを見て保険料がどんどん上がっていくというのもおかしな仕組みの気がします。

今のところ国民年金は支払い続けようと決めていますが、あまり激しく値上げが続くようですと、その決心も揺らいできそうです。

なお、直近の4月から前納を始めるためには2月中に申請を行う必要がありますので、前納を考えている方は手続きをお急ぎ下さい。

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『国民年金の支払い方法比較 平成27年版』へのコメント

  1. 名前:ningen 投稿日:2015/02/22(日) 14:06:13 ID:eed40b7ad 返信

    社会保険控除が支払い額によって決められるので、クレジット1年前納と口座振替2年前納の差は、人によっては小さくなる(場合により逆転する)と思います。
    思ったより2年前納のメリットは少ないと思いました。
     社会保険料控除のメリットとクレジットカードの還元率を考えて次回どうするか
    考えたいと思います。

    • 名前:観楓 投稿日:2015/02/22(日) 15:55:21 ID:9ff8da2ee 返信

      ningenさん、コメントありがとうございます。

      口座振替2年前納の場合も各年分に分けて控除することもできますので、大きな差は出ないかと思います。

      そういう意味では翌年分の現金を今年手元に残しておいきたいかどうか、および現金の割引とカードのポイントのどっちが欲しいか、で決めてしまっていいのかもしれませんね。