やっぱり「賃貸で家賃を払い続けても手元に何も残らない」は間違いだった

表題の件、前にも記事に書いたことがありますが、住宅ローンという要素を排除して考えると持ち家と賃貸の違いがよりはっきり見えてきました。

つまり家を買えるくらいの資金がすでに手元にあるものとして、その資金を何に投入するかという観点で見ていきます。

持ち家の場合

持ち家の場合は当然資金を家の購入代金に充てます。また家を買った後にはその維持費も必要になりますので、その分も資金投入先と考えます。つまり手持ち資金を家の購入代金+維持費に投資するということです。

ではその投資リターンは何かというと、これも当然のことながら家に住める権利、つまり居住権です。これがリターンとして得られるから家賃を支払う必要がないわけですね。

そして資金を投入した後に手元に残るものも、当然ながら持ち家という不動産です。

賃貸の場合

では賃貸の場合はどうなるかというと、家を買いませんので手元の家が買えるくらいの資金を別の投資資産(例えば株や投資信託など)に投資することができます。

そして投資リターンとして、投資資産からインカムゲインやキャピタルゲインが得られます。

もしこのインカムゲインやキャピタルゲインが住んでいる家の家賃以上に得られるならば、賃貸派も資金の持ち出し無しで家に住めることになります。

そして資金を投入したあとに手元に残るものは、投資先の投資資産ということになります。

持ち家 vs 賃貸の本質

つまり持ち家と賃貸の資金面での本質的な違いは、資金の投資先が持ち家かその他の投資資産か、ということになります。

投資という観点で考えると、持ち家は不動産投資に付き物の空室リスクや家賃滞納リスクなどが無いという点では有利ですね。

ただその一方で資金を日本の一不動産に集中投資しますので、投資先の分散や投資時期の分散はできません。これは一般的な投資に比べると不利な点と思われます。

以上、ここまでの持ち家と賃貸の比較を表にまとめてみます。

持ち家 賃貸
資金投資先 家の購入代金+維持費 投資資産
投資先の分散 不可 可能
投資時期の分散 不可 可能
投資リターン 持ち家の居住権 投資資産から生ずる利益
家賃 持ち出し無し 投資利益で家賃が賄えれば持ち出し無し
手元に残る物 持ち家 投資資産

もちろん持ち家と賃貸には、上記のような資金観点での違い以外にも各々にメリット・デメリットがあります。

資金観点での違いとその他のメリット・デメリットをトータルで考え併せ、各々の人が良いと思える方を選べば良いことですね。

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