金を払って入社試験を受ける時代

ドワンゴが新卒採用の入社試験に受験料を設定したことが話題になっていますね。

新卒入社試験に受験料「2525円」 ドワンゴの「一石を投じる」試みに賛否 – ITmedia ニュース

金額は「ニコニコ」の語呂合わせで2525円。不採用でも返金はしないとのこと。

首都圏(東京と千葉・埼玉・神奈川)以外の地方の受験者は「もともと不利」として免除する、という点がまだ救いでしょうか。

同社の弁では「本気で当社で働きたいと思っているかたに受験していただきたい」とのこと。まあそれもある程度本音なのでしょうが、こいうのを見ていると、いまだに日本の雇用状況が非常な買い手市場なんだな、ということをヒシヒシと感じます(人が足りなくて困っている状態なら、こんな制度はありえませんからね)。

また、こんな話も。

求む異能の人材 脱「金太郎飴」採用、企業の成長担う  :日本経済新聞

こちらも金こそ取らないものの、無人島でのインターンシップで宝探しをさせて個性を見極めるとか、ある分野で一番になった人だけを採用するナンバーワン採用など、採用側の強気の姿勢が見て取れます。

かくいう私も、インターネットの転職サイトでちらほらと求職申し込みを続けていますが、いまのところ撃沈続きです(まあ、高年齢からの転職と新卒採用は、また話が違うでしょうが)。

アベノミクスで失業率が改善してきている、などというニュースも耳にするようになりましたが、これらの話を見ていると、企業は雇用を増やすというよりは、出来のいい人材だけをつまみ食いして更に効率化を推し進めようとしているように見えます。

こういう話題が続き、企業に本気で人材を育ててでも使おうと姿勢が戻らないうちは、雇用状況の本格的な改善はまだまだ遠そうですね。

本当に人材が足りなくなって育成しようとした時には、社内の中間層が激減していて教育もままならない、なんてことにならなければいいのですが。

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