e-Tax用ICカードリーダ・ライタのセットアップ

住民基本台帳カード作成

先日e-Taxで確定申告の準備でお伝えしたe-Taxを使用するため、市役所で住民基本台帳カードを作ってきました。

NewImage

料金はカード発行に500円、電子証明書の発行に500円の計1,000円。平日で他に人がいなかったので、時間は15分ほどで済みました。

顔写真入のカードも作れるようですが、e-Tax以外に使う予定はないので手っ取り早く写真無しにしました。

なお、即日交付してもらうためには顔写真の付いた身分証明書(運転免許証など)+もう1つの身分証明書(健康保険証など)が必要です。お急ぎの方は忘れず持って行ってください。

また、カードの暗証番号(数字4桁)と電子証明書のバスワード(英数字10文字まで4文字から16文字まで)をその場で決めさせられますので、あらかじめ考えておいたほうがいいでしょう。

ICカードリーダ・ライタも到着

ちょうど注文していたICカードリーダ・ライタジェムアルト ICカードリーダ・ライタ PC USB-TR HWP119316も到着しましたので、動作確認も兼ねてPCのセットアップを始めました。ちなみに、リーダ・ライタにカードを挿すと、こんな感じ。

NewImage

とりあえずカードがちゃんと使えるか試すため、公的個人認証サービスの使用者クライアントをインストールしてみます(これはe-Taxを利用する場合にも必要になります)。

MacのMavericksは対応していなかった→訂正

インストールはリーダ・ライタのドライバのインストールと、公的個人認証サービスのクライアントプログラムのインストールの2段階になります。

とりあえずメインマシンのMacBook Proでインストールを始めましたが、リーダ・ライタの説明書を見ると、MacOSXではドライバは不要のようです。

そこで、公的個人認証サービスクライアントのインストールに進みます。これは、以下の公的個人認証サービスポータルサイトからダウンロードします。

http://www.jpki.go.jp/

画面上部の「利用者クライアントソフトのダウンロード」というメニューより、使用しているOSのソフトをダウンロードします。

ここでMacintosh用を選んでインストールを行いましたが、残念ながらMacOSXの最新版Mavericksでは動作しないことがわかりました。

クライアントプログラムから「動作確認」を実行するとOKのステータスが表示されるのでカード自体は認識しているようですが、肝心の「自分の証明書」を実行してもカード内の証明書情報が参照できませんでした。これではe-Taxに使えません。

追記) 2014/02/20
e-Taxの最新の環境設定手順を実施すると、MacOSX 10.9 Mavericksでも動くことがわかりました。ただし、e-Taxが正式に対応を表明しているのはMacOSX 10.8 Mountain Lionまでです。詳細は以下の記事を参照してください。
Macの新しいOSでもe-Taxができそうです

Windows PCへのインストール

そこで、やむを得ずサブマシンのWindows PCにインストールを始めました。

こちらはメーカーのホームページ

http://www.gemalto.com/japan/support/

からドライバを取得してインストールするところから始めます。うちのPCはWindows7の64ビット版なので、「IDBridge CT30 / PC USB-TRリーダ・ライタ 64ビット日本語版インストーラ」というのを使用します。

この後、また公的個人認証サービスポータルサイトから、今度はWindows用のクライアントプログラムをダウンロードしてインストールします。

こちらは最終的には動きましたが、そこに辿り着くまでにまた一点引っかかりました。

自分は通常、このWindows PCを使う場合はMacBook Proからリモートデスクトップでアクセスしているのですが、どうもそれだと正常に動かないようなのです(多分アクセス権の関係か?)。

具体的には、カードが挿してあっても、それが認識されません。たとえば、公的個人認証サービス使用者クライアントに含まれている「ICカードリーダライタの設定」プログラムを実行すると、正常な状態では以下のようにドロップボックス内にリーダーライタ名が表示されます。

NewImage

ところが、リモートデスクトップ経由で実行すると、全く同じマシン・同じユーザーで同じプログラムを実行しているにもかかわらず、以下のようにリーダーライタ名が表示されません。この状態で「自分の証明書」を参照しようとすると、「ICカードに接続できません」というエラーが発生します。

NewImage

これに気がつくまでにしばらく時間がかかりました。とりあえずリモートデスクトップはあきらめて、マシンを直接操作することで、正常に電子証明書の情報にアクセスできることを確認しました。

なお、この件でメーカのFAQを調べている時、「ICカードに接続できません」のエラーの解決策として、先の設定画面の2番めの「PC/SC対応」でリーダーライタ名を指定するというのが出ていました。自分の場合はリモートデスクトップが原因でしたが、マシンを直接使ってもエラーになる場合は、こちらの設定も試してみてください。

というわけで、色々引っかかりましたが、なんとかe-Taxで確定申告する環境が整いました。

スポンサーリンク

フォローする

おすすめトピック(一部広告あり)

おすすめトピック(一部広告あり)


『e-Tax用ICカードリーダ・ライタのセットアップ』へのコメント

  1. 名前:retire2k 投稿日:2013/12/20(金) 00:41:23 ID:4e649b04b 返信

    公的個人証明書の一番の困った点は
    パスワード3回?だったか間違えると
    ロックされて再設定にまた役所にいかなくてはならなくなることでした
    実は1回やってしまったことがありますw

    • 名前:観楓 投稿日:2013/12/20(金) 08:29:38 ID:68ce98fab 返信

      パスワードを間違え続けるとそんなことになるんですね。私も昨日試していて2回ほど間違えました。ホームページを調べてみたところ、5回連続間違いでアウトのようでした。今後は気をつけねば。

      あと、ツールの「公的個人認証サービスのパスワードを入力して下さい」というメッセージも分かりにくいですね。これではカードの暗証番号なのか電子証明書のパスワードなのかはっきりしませんし(正解は後者)。