3月に入ってしばらく経つのに、まだ肌寒い日が続いていますね。四国地方でも、今日の夕方以降はところによっては雪が降る可能性もあるとか。
今週の後半以降は暖かくなるようですが、本格的に暖かくなる前に写真を取ったまま忘れていました、とろける湯豆腐をご紹介しておきたいと思います。
下準備の決め手は重曹
スーパーなどで時々、温泉豆腐の素という水の入ったパックを売っていることがありますが、高い金を払ってそういうものを買う必要はありません。
作り方は鍋に水を入れ、水の重量の1%分の重曹を入れてよく溶かす、これだけです。水の量が500mlなら、5gの重曹を溶かすことになります。ここで比率が低すぎたり高すぎたりすると、豆腐がとろけなかったり、味に苦味が出たりしますので、分量は正確に測って下さい。
重曹は掃除用のものも売られていますが、ここでは必ず食用のものを使って下さい。スーパーなどで2〜300円ほど出せば買えます(タンサンという商品名になっていることもあります)。
材料は
具材は木綿豆腐と油揚げを、食べる人数に応じて適量用意します。油揚げは無くてもいいですが、これも一緒に煮ると湯葉のようになって美味しいので、入れることをお勧めします。
あとは、だしを取るための昆布と白ネギくらいで十分ですが、野菜も摂りたい方は白菜などお好きなものを用意して下さい。
今回用意したものはこちら。
豆腐はとろけて小さくなりますので、ちょっと大胆すぎるかと思うくらい大きめに切るのがいいです。油揚げは湯をかけるか少し煮て油抜きをした後、短冊状に切ります。
小皿の方は、重曹と今回昆布が無かったので代わりに使った粉末の昆布ダシです。
作り方など
作り方は簡単。鍋に水と重曹、昆布ダシを入れてよく溶かしたら、水の状態から豆腐と油揚げも入れて煮ていきます(昆布を使う場合は底に敷いて下さい)。
豆腐がとろけ始めるまで少し時間がかかりますので、野菜は煮立ってから入れれば十分です。
最初は左側のような感じだったものが、15〜20分ほど煮込んでいると右側のようにとろとろの状態に変わっていきます。
豆腐を取り出してみると、ゴツゴツしていた木綿豆腐が見事にとろとろに。油揚げも十分火が通ると、柔らかくて湯葉のような食感になります。
これをつけ汁につけていただきます。ポン酢も美味しいですが、個人的にはゴマだれ系がお勧めです。
今回はあらかた豆腐と油揚げを食べたあと、市販のラーメン麺と粉末の鶏ガラだしを入れ、塩コショウで味付けしてラーメンとして締めました。
なお、豆腐が融けだしたスープも美味しいのですが、重曹も塩分ですので、血圧を気にしている方などは大量に摂らないほうがよいかと思います。
以上、簡単、安い、旨いと三拍子そろった鍋料理でした。まだ寒さが残っているうちに一度いかがでしょうか。