prireさんの以下の記事を読み
更にそこから参照されている消費しないピノキオさん、からあげさんの以下の記事も読んで考えました。
ルーチンワークと省エネ生活 – 消費せず働きもしない未来を歩む遊民の独白
夢見心地の生活 – 山小屋を建てる
自分にも、こういう無意識に行動していたのではないか思われる時間が時々訪れることがあります。個人的には、これには2つの原因があるのではないかと考えています。
集中しきっている場合
1つはあることに集中している場合です。誰でも本やゲームなどに熱中していたら、いつのまにか何時間も過ぎていたという経験はあるのではないかと思います。
この状態がいい方向に現れる例が、ミハイ・チクセントミハイによって提唱されたフロー状態だと思われます。
この状態に入ると、対象に対して完全に集中でき、他の些細なことは一切目に入らず、ひたすら精力的に行動できるといいます。
ただこの現象は、何か心配事などに心が囚われている場合には、悪い方向で現れる場合もありそうです。俗にいう、上の空とでもいいましょうか。
自分も会社に務めている時には車で通勤していましたが、仕事がきつい時期にあれこれ考えながら運転していると、無事に会社に着いているのに、途中の経過を全く思い出せないという場合があったりしました。
後から忘れる場合
もう1つのパターンとして、普通に行動していたのに後からそのことを完全に忘れる、というパターンがあるのではないかと思います。実はこう思うようになったのには、1つの元になる経験があります。
大学で卒業論文を書き終わり卒業が決まった段階で、恩師が学生を自宅に招いて卒業祝いをしてくれました。
そこで高級なウィスキーをたっぷりご馳走になりいい気分に酔っ払ったのですが、気がついたら自宅で寝ていたということがありました。
後から家族に聞いたところでは、特に誰かに送ってもらったわけではなく、普通に自分で帰ってきたとのこと。しかし、自分にはどこをどうやって帰ったのか全く記憶がありません。
恩師の家を訪ねたのは後にも先にもこれ一回だけで、しかも不慣れな電車とバスを乗り継いで行かねばなりません。とても完全な無意識で帰り着ける行程ではなさそうです。
したがって、これについては帰っている途中は普通に意識が有って行動していたが、家に帰って眠った後に全て忘れた、というのが自分の推論です。
この例は酒の影響によるところが大きいですが、その他のちょっとしたケースでも、無意識に行動していたというよりは、後から忘れたと考える方がしっくり来るケースがあるように思います。
以上、思いつく2つのパターンについてお話ししましたが、必ずしもこれらが独立して現れるわけではなく、2つが平行して現れるハイブリッドなパターンもあるような気がします。皆さんの経験ではどうでしょうか?
心理学的にも知られた現象なのですね。リンク先のWikipediaにある「ZONE」の表現が気に入りました。これからはこの言葉を使うことにしますw
(例)「あ、ごめん。今ちょっとZONE入ってたわ」w
後者に関しては私はしょっちゅうなので調べた事があるのですが、観楓さんの予想は正しくて、無意識行動ではなく酒による短期記憶の喪失のようです。