以前に家中の電化製品の電気代を測ってみたで、家にある電化製品の消費電力を測った結果についてお知らせしました。
しかし測定時期が冬でしたので、エアコンの冷房については測定していませんでした。そろそろ冷房が欠かせない季節になってきましたので、これについて測定してみました。
また、今使っているエアコンで冷房を比較的高い設定温度(28〜29℃程度)で運転すると、湿度が70%程度から下がらないという問題がたびたび発生します。ならいっそ除湿で運転しようかとも思いましたが、冷房と除湿のどちらの電気代が安いのかもはっきりしませんでしたので、これについても測定してみました。
エアコン 冷房・除湿の消費電力
以前に測りました暖房の平均消費電力と、それから計算した1ヶ月当たりの電気代は以下のとおりでした。
- エアコン(暖房):230W:2933円/月
17時間/日を想定(温度設定は18〜20℃)。
これに対して、今回同じエアコンで測定した冷房・除湿の測定結果は以下のとおりです。
- エアコン(冷房):200W:2550円/月
17時間/日を想定(温度設定は28℃)。 - エアコン(除湿):280W:3570円/月
17時間/日を想定(温度設定無し)。
考察
まず、冷房が暖房より電気を食っていないのが意外でした。イメージ的には暖房より冷房のほうが電気代がかかると思っていたのですが、少なくとも最近のエアコンはそうでもないようです。
また、最初に書きました冷房と除湿の比較ですが、測定結果としては冷房のほうが電気を食わないという結果になりました。
稼働中の様子を見ていると、冷房・除湿ともピーク時には700W程度の電力を消費していました。しかし、逆に最低値では冷房が20W程度まで下がるのに対して、除湿の方は200W程度までしか下がりませんでした。
予想としては、冷房の場合はある程度温度が下がるとコンプレッサーの動きを止めるのに対して、除湿の場合はこれを動かし続けているのではないかと想像しています。
この結果から、冷房で室内の湿度が下がらず不快な場合には、除湿に切り替えるよりは設定温度を若干下げて冷房運転を続けたほうが節電になりそうです。
自分で測れることのメリット
以上のようなことはマニュアルの消費電力などを見て計算すればある程度予測することはできます。しかし、計算で得た結果はどこまで妥当性があるのかという疑問が付きまといますし、状況に応じた時間変化などまではわかりません。
それに対して、目の前で刻々と消費電力が表示されることはやはり説得力があります。自分で直接消費電力を測れることのメリットを今回再認識しました。
今自分が使っている節電エコチェッカーはせいぜい1,500円程度で買えるものですので、節電を気にかけているご家庭なら1台備えておいても損は無いと思います。
参考になりました。
除湿より冷房がいい可能性があるんですね。