去年、ついに登場! Kindle書籍がPCで読めるようになるKindle Cloud ReaderでPCでもKindle書籍が読めるようになったことをお知らせしました。
しかし、このKindle Cloud Readerは日本語活字の書籍が読めないなど、やや制限の多いツールでした。これに対し、真のPC版Kindleリーダーと呼ぶべきアプリがいよいよ登場しました。
日本語の書籍・コミックにフル対応した「Kindle for PC」
それがAmazon.co.jpで公開された「Kindle for PC」です。
対応OSはWindows 7、8、8.1となっています。
起動した画面は以下のように、モバイルデバイスのKindleアプリと似た雰囲気です。
Kindle Cloud Readerはリフロー型の日本語活字の書籍が読めませんでしたが、こちらはそれにも対応しています(もちろん固定レイアウトのコミックなども読めます)。
リフロー型の書籍では、フォントサイズ・ページ表示幅・明るさ・背景色の設定、ハイライト・メモ・ブックマークの追加、検索、辞書引きなどが行えます。
辞書は最初に文字選択して辞書引きしようとした時点で、日本語の場合はデジタル大辞泉が、英語の場合はプログレッシブ英和中辞典が自動的にダウンロードされます。
固定レイアウト型の書籍では、単項・見開き表示の切り替え、拡大表示などが行えます。
※本宮ひろ志 「サラリーマン金太郎2015 1~5」より引用
ページ送りはカーソルキーまたはマウスホイールで行うことができます。
また、書籍データはダウンロードできるのでオフラインでも読書が可能であり、更に読書の進捗状況の他端末との同期も可能とのこと。
惜しい点
以上のように「Kindle for PC」はなかなかの完成度ですが、いくつか惜しいと思われる点もあります。
コレクションに対応していない
残念ながら、現時点ではコレクション機能には対応していないようです。
従って、大量の書籍の中から目的の書籍を探すには、地道にスクロールして探すか検索機能を使用する必要があります。
「最近表示した順」で未読の書籍がタイトル順に並ぶ
書籍のソートモードに「最近表示した順」がありますが、まだ開いていない書籍についてはタイトル順に並ぶようです。
書籍を時系列に並べるモードはこれしかありませんので、ここは最近購入した順などで並べて欲しかったところです。
拡大表示のステップが荒い
固定レイアウト書籍の拡大表示の倍率設定が100%→125%→150%→200%→400%というステップなので、自分の端末でちょうどいい表示に調整することが難しくなっています。
このためコミック中の字が読みにくかったり、ページの回りに無駄なスペースができたりすることがあります。
というわけでまだまだ発展途上の部分もありますが、Windows PCで普通に全てのKindle書籍が読めるようになったのは大きな進歩です。
最近は廉価のWindowsタブレットも多数出てきていますが、Kindle書籍が読めないという点で自分のタブレット購入時の候補からは外れていました。しかしこれからは選択肢の1つとして採用できそうです。
あと、アメリカにはMac版の「Kindle for PC」も存在するようなので、これについても日本での登場を期待したいところです。
スマホやタブレットにしか無料READERが無いのがずっと不満でした。
これは良いです。KINDLE書籍を読む機会が増えそうです。
良いモノを教えていただきました。ありがとうございます!(^^)