先日電気を使うとPontaが貯まる時代がやってくるで東京電力とPontaの提携のお話をしたばかりですが、今度はドコモとPontaの提携が発表されました。
ドコモ、「ポンタ」と連携 ローソンなどでポイント使用可能に :日本経済新聞
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ドコモとPontaの提携
開始時期は12月からのようですが、提携のやり方としては、
ドコモはポイントの名称を「dポイント」に変更し、「ポンタ」を運営する三菱商事系のロイヤリティマーケティング(東京・渋谷)と提携する。ネットで手続きしドコモとポンタのポイントを交換できるサービスを始める計画だ。
ということですので、Pontaとの相互交換を可能としたリクルートポイントと同じような方式のようです。
まさかドコモがPontaと提携するとは思いませんでしたが、ソフトバンクがTポイントと提携した以上、ドコモ側としても何もせずに手をこまねいているわけにはいかなかったのでしょう。
Tポイントと対抗できる可能性のあるポイントといえばPontaか楽天スーパーポイントくらいでですが、どっちを選ぶかといえばドコモのブランドイメージを守るためにはPontaにならざるをえなかったというところでしょうか。
ポイントだけではユーザーの繋ぎ止めは難しい
この提携を始める目的としては当然ユーザーの囲い込みがあるのでしょうが、はたしてどこまで効果がありますでしょうか。
もちろんポイントは付かないよりは付いたほうがいいに決まっていますが、その付与率はせいぜい使用料金の1%程度です。
ポイントの使い勝手は現金に及びませんので、ポイント付与のメリットは1%の値引きに劣ります。
一方、大手キャリアとMVNOの格安SIMの料金の差は、数%ではなく数十%のレベルです。
こんな施策だけして高止まりの料金プランや既存顧客軽視の姿勢の見直しを行わないのであれば、MVNOへの顧客流出は今後も続くことになるでしょう。
馴れ合いで高い料金を維持している大手キャリア間での顧客の奪い合いには、多少効果があるのかもしれませんが。