今日、このブログで使用している格安レンタルサーバー ミニバードの運用元ネットオウルから以下のようなタイトルのメールが届きました。
【ネットオウル】 PHP5 の2倍以上の実行速度を誇る「PHP7」導入のお知らせ
PHP5 の2倍以上の実行速度?
中身を読むと
この度「ミニバード」「ファイアバード」「クローバー」「ウェブクロウ(PHPオプション)」「ウェブクロウプラス」「スターサーバープラス」「WPblog」では、『PHP7』を導入いたしました。
PHP7 は、PHP5 に比べ2倍以上の実行速度を誇り、メモリ使用量が大幅に改善されたPHPの最新バージョンです。
PHP7 をご利用いただくことにより、高速なウェブサイトを運用することが可能となります。
とのこと。去年末のPHP5.6導入に続き、またPHPの新バージョンが使用可能になったようです。
一瞬去年末にミニバードでPHPをバージョンアップしたらブログアクセス不能にで書きました悪夢が蘇りましたが、「PHP5 に比べ2倍以上の実行速度」と聞いては見過ごせません。
一応前回の教訓を活かしてしっかり設定ファイルなどのバックアップを取った後、PHP7へのバージョンアップに踏み切りました。
結果としては、今回は特に問題なくバージョンアップできました。
性能測定
さて問題の性能ですが、バージョンアップ前後にGTmetrixでこのブログのページアクセスのベンチマークを取ってみました。
各々数回測って一番良い結果を採用しましたが、若干改善はしているものの、その差は数値的には微妙なものでした。
しかし実際のページのレスポンス時間を測ってみると、また別のものが見えてました。
以下はこのブログの通常ページおよびWordPresのダッシュボードを10回リロードするのに要した時間を測定したものです(リロードボタンを押してからページの描画が完全に終わるまでを10回繰り返し)。
PHP5.6.15 | PHP7 | |
---|---|---|
通常ページ | 135秒 | 110秒 |
ダッシュボード | 218秒 | 96秒 |
これを見ると、通常ページでの差はやはり微妙なものですが、ダッシュボードでは本当に性能が2倍以上改善していることがわかります。
実際ダッシュボードのレスポンスは、体感でもキビキビしているのがわかるくらい変わりました。
PHP7はどうも、ダッシュボードのような複雑な処理をしているケースの方が効果が出やすいようです。
私は最近、ダッシュボードのレスポンスが遅いことにイライラし始めていましたので、この改善は非常に有難いです。
プラットフォームのモジュールのバージョンアップにはリスクも伴いますが、WordPressで性能的な問題を感じている方ならば、このPHP7は試す価値があると思います。
ただし、上記のメールにも以下のような注意書きがありましたので、トライする場合はバックアップなどの十分な事前準備と実施後の評価を行いましょう。
※PHP7 はリリース直後のため、ご利用のプログラムによってはPHP7 にまだ対応されておらず、PHP7 に変更してしまうとウェブサイトに正常にアクセスできなくなってしまう可能性があります。
PHP7 のご利用に際しては、バージョン変更後にウェブサイトが正常に動作するか必ずご確認ください。
うちでは今のところ問題の発生は確認していませんが、プラグインやテーマなどの動作で何か致命的な問題が発覚した場合には、一旦元に戻すかもしれません。