Google AdSenseを使っていると、時々サイトの収益改善についてメールや画面上などで提案してくれることがあります。
AdSense 関連コンテンツユニットの効果で書きました関連コンテンツユニットの導入なども、最初はこれで教えてもらったものです。
広告許可の最適化提案
そのGoogle AdSenseで最近、以下のような提案が出始めました。
このブログではAdSenseのエキスパンド広告(広告にカーソルを合わせた場合に動画などの視覚効果を伴って拡大表示される広告)や、デリケートなカテゴリ中の「黒魔術、星占い、密教」「ギャンブル、くじ」などはブロックしていました。
そのブロックを解除すれば収益が改善する可能性があるということのようです。
エキスパンド広告については以前にもA/Bテストを実施して効果が薄いということを確認してブロックしていましたが、今になってまた提案してくるということは何か状況が変わったのかもしれません。
そこでGoogle AdSenseのA/Bテストで再び評価してみることにしました。
エキスパンド広告のA/Bテスト
以下がエキスパンド広告をブロックした場合(オリジナル)と、そのブロックを解除した場合(パターン)のA/Bテストの結果です(まだ実行継続中ですが)。念のため、具体的な収益額は隠しています。
これを見るとエキスパンド広告のブロックを解除することで直接的な収益は若干上がるものの、その替わりに品質スコアというものが大幅に低下するようです。
品質スコアについては、以下のヘルプページで説明されていました。
テストの品質スコアと総合変化について – AdSense ヘルプ
テストの品質スコアは、サイトに広告を掲載した場合に最も優れた投資収益率(ROI)を広告主に提供できるパターン(元の広告設定とテストパターン)がどちらであるかを判断できる一意の統計情報です。
とのこと。またスコアの判定例として、
たとえば、A/B テストを実施した結果、テストパターンが高いインプレッション収益を得た一方で、マイナスの品質スコアになったとします。この場合、テストパターンは、短期的には収益を増やすことができますが、長期的な選択としては不適切と言えます。
という話が載っていますので、このエキスパンド広告については今まで通りブロックしておいたほうが無難なようです。
A/Bテストは改善の効果が具体的な数値として表示されますのでわかりやすいですが、上記のテスト結果を出すだけでも2週間以上かかっています。それでも信頼度は57%しかなく、推奨値は信頼度95%以上ですからまだ計測時間不足です。
この時間がかかる点がA/Bテストの難点ですが、以前は専門的なツールでしか実行できなかったA/BテストをせっかくAdSenseでも使えるようにしてくれているのですから、地道に活用していきたいところです。
次はデリケートなカテゴリについてもテストしてみたいと思います。