今日は以前から何度か書いていました記帳指導講習会の最終回でした。最終回では作成した決算書・確定申告書をチェックしていただき、問題なければそのまま申告まで済ませるという予定です。
私は基本的に会計ソフトを使って仕訳登録・帳票作成を行いましたので、それほど問題はなかろうとたかをくくっていました。
しかし、これが大きな間違いでした。
貸借対照表を一目見ただけでおかしいと指摘が
私の場合、講習会で提供しているブルーリターンAという会計ソフトではなくMFクラウド確定申告を使用しています。
そこで、MFクラウド確定申告で生成した決算書の情報などを元に確定申告書等作成コーナーでデータを入力し、そこで生成された青色申告決算書・確定申告書を印刷して持参しました。
その紙をチェックしていただいたのですが、貸借対照表を一目見ただけでおかしな箇所を指摘されてしまいました。
具体的に指摘を受けたのは、負債・資本の部の未払金や資産の部の一括償却資産がマイナスになっている点です。
全ての帳票の元になる総勘定元帳はMFクラウド確定申告で生成すると100ページ近くにもなりましたのでPDF化して持参していましたが、これを確認すると前期繰越をちゃんと登録していないのがマイナスになる原因であろうという話になりました(他の部分も過不足が無いか再チェックするよう勧められましたが)。
また売掛金についても年初の値がゼロになっていましたが、今期分の売掛金があるなら前期分もあったのではないか、という点も指摘されました。これについても突き詰めていくと、前期繰越分が登録されていないことに行き着くようです。
前期繰越は青色申告1年生の盲点かも
前期繰越については、年度最終日の残高を合わせるために銀行口座については仕訳登録したのですが、言われてみると他の部分については頭から抜け落ちていました。
これらに関する仕訳データは、同じ会計ソフトをずっと使い続けていれば年度を締めた後の繰越処理で自動生成されるのでしょうが、青色申告をするために会計ソフトを使い始めた1年目については自力で登録するしかないようです。
残念ながらMFクラウド確定申告では、これらが無くて貸借対照表が明らかにおかしいと思われるような状況になっていても、特に警告などは出ませんでした。
補習になってしまったが講習会には参加していてよかった
というわけで記帳指導講習会については、指摘された点をチェック・修正して後日再度参加することになってしまいました。
手間は増えてしまいましたが、今のデータのまま申告していたら税務署のチェックで引っかかっていた可能性もあり、やはり記帳指導講習会には参加していてよかったと思います。
青色申告初心者の場合は、たとえ会計ソフトのサポートがあったとしても、やはり実務経験者の目によるチェックがあったほうが安心ですね。