母親に時々「家は買っておいた方が良い」と言われてイラっとする

うちの母親が時々思い出したように繰り返し私に言うことがあります。それは「家は買っておいた方が良い」ということです。

かなり根深い思い込み

自分が夫婦で今の実家を建てて今まで無事に過ごせてきたことから、持ち家に対するかなり堅固な思い入れ(信仰に近いもの)があるようです。

また古い知人で持ち家が無かったばかりにかなり苦労した人が居るようで、そのことも潜在的に持ち家が無いことに対する恐怖心を助長しているようです。

ただ母親が生きてきた時代と今後の世界は状況が全然違いますし、家族構成もあちらは子供有りの夫婦世帯に対してこちらは単身世帯ですので、前提条件が全く違います。

にもかかわらず自分の経験や見分だけを元に持ち家を勧められても、こちらの心には響きません。最初はそのあたりのことを反論したりしていましたが、何回言ってもまた忘れたころに同じことを蒸し返してきますので、最近はもうあまり相手にしないで受け流しています。

家だけあっても自力で維持できてないでしょ

それに今の母親の生活を見ていますと、家だけあっても全然自力では維持できていないのですよね。むしろこちらからしたら、なまじ持ち家を持っているために余計な苦労を背負い込んでいるようにしか見えないのです。

たとえば持ち家に住んでいるというだけで、町内の色々な行事に駆り出されます。家の周囲の溝掃除とか、資源ごみ回収の当番とか、町内の祭りの手伝いとか。まあ本人は半分好きでやっているようですが、後期高齢者になってもこんなことを続けるのはかなり無理があるように思います。

また家の維持についても、建物や備品のどこかが壊れてももう自分では修理や交換を手配することができません。その部分は子供のこちらがサポートしているわけですが、そんなことには気が付いていないようです。

家を買うのは最後の手段

以上のようなことを考えますと、単身の私としてはやはり持ち家を買う気にはなりません。極力賃貸で行けるところまで行くつもりです。今後は少子高齢化で人口が減るとともに高齢者が増えていきますので、高齢でもそれほどひどい状況にならないのでがないかというのが希望的観測です。

それでも万一どうしても貸してくれるところが見つからないという状況に陥った場合には、その時点で代替策を考えます。今のところ思いつくのは自治体に相談して市営住宅や自治体が斡旋する高齢者向け住宅を探すか、いっそのこと一気にサ高住などの高齢者向け施設に入居すること、くらいですかね。

そこまで視野を広げてもどうしても納得できる住居が見つからない場合には、最後の手段として余生を過ごすのに必要十分な持ち家を買うという選択肢も一応捨ててはいません。そのための最低限の資産は最後まで保持するつもりです。

ただまあその最後の手段に頼るとしても、買うのは今の実家のように余計な手間のかかる戸建てではなくて、比較的管理のしっかりした小ぶりの中古マンションくらいにしておきたいと思いますが。

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