年末ジャンボの季節になったせいか、ブログなどでも宝くじの話題をよく見かけるようになりました。
自分は基本的に宝くじは買わない主義です。運営元の控除率が異常に高いにもかかわらず、「買わなければ当たらない」というようなレトリックを駆使して客を煽る態度がどうにも好きになれません。
試しにWikipediaで身近なギャンブルの控除率を参照してみると、以下のようになります(控除率 – Wikipedia)。
控除率が高い順に並べると
- 宝くじ:55%
- スポーツ振興くじ:50%
- 公営競技(競馬、競輪、競艇など):20〜30%前後
- パチンコ、パチスロ:10〜15%程度
やはり宝くじが断トツでトップです。掛金の半分以下しか参加者に還元されないものはこれ以外にありません。要は宝くじを永遠に買い続けていれば、持ち金は親に吸い取られて確実に半分以下に減っていくということです。
それでも大当たりを夢見て宝くじを買い続ける人は跡を絶ちません。なに? 他のギャンブルでは倍率が低すぎて人生一発逆転ができない?
それでは、こんなのはどうですか。競馬などで一回勝った配当金をそのまま全額、次の勝負につぎ込むのを「転がし」といいます。
例えば競馬で、オッズ100倍の万馬券を300円買い、勝ったらその配当金をまた100倍の万馬券に全額つぎ込みます。この調子で3回転がすことができれば、元の300円は100万倍になり、論理的には3億円が手に入ることになります(そんなに買うとオッズが変わるとか、税金がどうのとか、細かい話は置いておくとして)。
万馬券を3回連続的中なんて無理?そうですね、非常に難しいと思います。しかし宝くじの高額当選を狙うというのは、確率論的にはそれよりもはるかに低い確率ということだけは認識しておいてください。
というわけで、宝くじは「買う」という行為自体に300円分以上の価値を見いだせる人以外にはお薦めしません。それでもどうしても一攫千金の夢を見たい人は、目先を変えてせめて上の転がし作戦などはいかがでしょうか。少なくとも宝くじよりは分のいい勝負のはずです。