実は自分はわずかながらですが、純金積立もやっています。
自分が使っていたのはJX日鉱日石金属という会社のザ・GOLDプランという純金積立でしたが、これが今年9月末をもって取扱いを終了するという通知が来ました。そこで、その後の取扱いについて考えてみました。
選択肢は2つ
会社側から提示された取扱いを終了後の選択肢は以下の2つです。
- 田中貴金属の金定額総合口座へ移行する
- 退会して金を売却するか金地金として受け取る
元々最近は月々3,000円の最低金額しか積み立てておらず、その割に毎年年会費と購入委託手数料あわせて3,000円ずつ取られるという割高感がある純金積立でした。
退職を機に保険などを整理したおりにこれもどうしようかと考えたのですが、一気に売却する決心もつかずに保留していたところに今回の話が舞い込みました。
そこで、改めて純金積立のメリットとデメリットなどを調べてみました。
純金積立のメリット
純金積立のメリットとしては、以下のようなことが考えられます。
- 金自体に価値がある実物資産
完全に無価値になる心配がなく、有事の時などにも価値が目減りしにくい - 世界で流通している
- 株や債券などの他の金融資産と逆の値動きをする傾向がある
純金積立のデメリット
一方純金積立のデメリットとしては、以下のようなことがあります。
- 預金や債権のように利子がつかない
- 為替や世界情勢などの影響で価格が変動する
- 純金積立の場合は会費や購入手数料が発生する
- 純金積立の会社が「消費寄託」という管理形態をとっていた場合、会社が破綻すると預けている金が帰ってこない場合がある
今後の方針
純金積立の場合、最低でも毎月3,000円程度は買い付けを続けなければならないケースが多いですが、最低金額での積立では会費や手数料の比率がバカになりません。そこで、金地金で引き出して退会することも考えましたが、その場合は盗難や紛失のリスクも発生します。
今回移行先として提示された田中貴金属は経費が年会費1,000円+購入手数料が1,000円あたり25円ということなので、毎月最低の3,000円の積立であれば手数料が今までよりもかなり安くなります。
また田中貴金属は会社の財産と客から預かっている金を区別して保管する「特定保管」という形態をとっており、万一会社が破綻しても金は必ず返却されるとのこと。
更に、現状自分が持っているコモディティ的な資産はこれだけで、上で出てきた完全に無価値になる心配がないという点と、他の金融資産とは逆相関の動きをする傾向があるという点には魅力を感じます。
そこで、今後金利が上昇して金として持っておくのがどう考えてももったいないというような状況が発生しない限りは、田中貴金属に移行してリスクヘッジ資産として活用していく方向で考えたいと思います。