保険会社から、個人賠償責任保険更新の通知が来ました。個人賠償責任保険とは、個人が日常生活で第三者の身体や財産に損害を与え、その賠償責任が発生した場合にそれを補償する保険です。
保険関係は整理し終わったと思っていたのですが、まだこれが残っていました。退職を機に不要な保険は全て整理しようと考えていましたので、今回この保険についても更新すべきかどうか、改めて考えてみました。
入る価値がある保険の条件
個人的には、入っておく価値がある保険というのは、以下の条件を満たしているものだと考えています。
- 大多数の人は人生で1度も経験しないくらい稀な事象に対する保険であること
- 万一その事象に遭遇した場合には、個人では賄いきれないくらい巨大な負担が発生すること
1番目の条件は逆に考えると、もしこれに該当していない事象であれば、誰でも人生に1度くらいは体験することということになります。そうであれば遅かれ早かれその保険を使う人が大半ですので保険料は高くなり、保険会社に手数料を取られる分だけ掛け損になる可能性が高いです。
一方1番の条件を満たしている保険は、運悪くその事象に遭遇した人を遭遇しなかった多数の人の保険料で助けるという、本来の保険の役割を果たすことができます。
2番目の条件は、もしこれに該当しなければ個人の範囲で対応できるわけですから、そういう保険が不要なのは明らかですね。
これらの条件に該当する代表的な例は、人身事故を起こすと巨額の賠償責任が発生する自動車保険や、高額の住居を一瞬にして失う恐れのある火災保険・地震保険などだと思います。
個人賠償責任保険は入っておくべきか
個人賠償責任保険が適用される代表的なケースは以下のような場合です。
- 自転車で走行中に人や物にぶつかり、損害を与えた
- 店で買い物中に不注意で商品を壊した
- 電車で棚から物を落とすなどして人にケガをさせた
- 集合住宅で水漏れを起こして他の部屋に損害を与えた
- 子供が遊んでいる時に友達にケガを負わせた
保険のカバー範囲が広いので発生確率は様々です。しかし、特に人に傷害を与えてしまうケースというのは発生頻度は低いものの、万一発生した場合の補償額は自動車事故に匹敵するものになる可能性があります。
自分が今入っている個人賠償責任保険はJCBカード経由で契約したもので、保険料は年額2,980円、補償額の上限は1.5億円です。
年間この程度の金額で、万一人を傷つけてしまった場合の補償が得られると思えば、これも入っておく価値のある保険の1つだと考えます。したがって、この保険は更新する方向で考えたいと思います。
最近、個人賠償責任保険を単体で扱っている保険会社はあまり無いようですが、自分のように使っているクレジットカード会社が扱っている場合や、自動車保険の特約として存在している場合などもあるようです。興味のある方は調べてみてください。