今日はKindleストアで無料公開中の以下の電子書籍を読んでいました。
毎号、複数のファイナンシャル・プランナーがお金に関する色々な話題について解説してくれる情報誌です。
半分はファイナンシャル・プランナーの宣伝という面もありますので過剰な期待は禁物ですが、それでも色々な気づきを与えてくれたり、忘れていたことを思い出させてくれたりします。
新社会人は貯蓄100万円を目指してスタートダッシュを
今回この雑誌で目についたのは、序文にあたる「Voice of Publisher」に掲載されていたFP 竹下さくらさんの以下の言葉です。
大学時代にたくさんアルバイトをした人を除けば、住民税が給与天引きされるのは入社2年目から。住民税負担を吸収するほどのベースアップは通常は見込めないので、住民税負担のない入社1年目の手取りのほうが多くなる計算です。
就職したのははるか昔のことですのですっかり忘れていましたが、実はそうなんですよね。
もちろん初めて一人暮らしを始めた人は何かと出費がかさむでしょうし、初任給がでたら両親やお世話になった人に記念の贈り物をしたいという人もいるでしょう。
そういうことは大切ですが、それが一段落した後は、この1年目のメリットを活かして貯蓄のスタートダッシュを始めて下さい。
当面の目標はまずは100万円。現時点で貯蓄があまりなく、実家や寮住まいの人でもなければ1年だけでは難しいかもしれませんが、1〜2年のうちにはこのラインを目指すつもりで頑張ってください。
100万円の理由の1つは、とりあえずこの目標を設定することで貯蓄を習慣化することと、大台に乗せることで貯まったあとの達成感を得ることです。これで後々の更なる資産アップにはずみが付きます。
もう一つはこれだけの資産が手元にあれば、医療保険を不要と考えることができるようになることです。
健康保険にさえ入っていれば、万一不意の病気やケガで入院ということになったとしても、100万円あれば資金的に困ることはまず無いと言っていいでしょう。
保険は自分で必要である理由を説明できるようになるまで入らない
医療保険の話が出てきましたので、ついでに生命保険も含めて2つ目の提言です。
社会人1年目というのは保険会社の営業にとって格好の狩場です。多くの会社で新入社員をターゲットとしてセールスレディが飛び回っていることと思います。
彼女たちは巧みに不安を煽って加入を勧誘してきますが、ここは冷静に考えて下さい。今まで学生として普通に生活できていたものが、社会人になった途端にいきなり何か変わるわけではありません。
万一自分の命に関わる何かが有ったとしても、それですぐ両親などが路頭に迷う人は少ないでしょう。そう考えると早急に生命保険に入る必要がある人は少ないはずです。
医療保険についても、上に書きましたように100万円も貯蓄があれば、通常の健康体の人はまず不要です。
それでも最近結婚したなどの理由で必要性を感じる人はいるでしょう。その場合は、どういう理由でいくらの保険が必要なのか、ということを自分の言葉で説明できるようになるまで勉強することをお勧めします。
保険はトータルで見れば人生で1、2を争うくらい高額な買い物です。それくらいの時間を割く価値は十分あります。
くれぐれも何となく不安を感じる、という曖昧な理由だけで契約書にサインしてしまわないようご注意ください。