以下の記事を読みました。
「定期預金の高金利」と「普通預金の利便性」のメリットを両立させた「超短期間の定期預金」で、金利を最大化(年利0.3%!)する裏ワザを公開!|ネット銀行比較|ザイ・オンライン
最近は一口に定期預金といっても銀行によって様々なサービスを提供していますが、その中でも特徴的なものの1つが、1週間あるいは2週間など非常に短い期間で満期がくる超短期定期預金です。
この種の預金は普通預金よりも利率が良く(場合によっては大手銀行の定期預金よりも良い)、その割に資産の流動性が高いので、短期的な預け先として人気があります。
預入額によって変わる実質金利
上の記事は、その超短期間定期預金では預入額によって実質的な金利が変わってくるというお話です。
実質的な金利が変わる理由は、金利とそれにかかる所得税、地方税の各々について、1円未満が切り捨てになるためです。
これは預金全般に当てはまることですが、超短期定期預金の場合はその性質上 利払い回数が多くなりますので、その影響が顕著に現れることになります。
新生銀行 2週間満期定期預金の場合
上の記事では主に東京スター銀行のスターワン1週間円預金について述べられていますが、自分は新生銀行の2週間満期定期預金を少しだけ利用していますので、ここではこれについて考えてみます。
2週間満期定期預金の最低預入額はインターネット利用の場合で50万円です。現状の年利は0.15%(税引き後0.1195%)ですので、それを元に1回分の利息を計算すると、
- 税引き前利息:50万円×0.15%×14日÷365日 = 28円
- 所得税:28円×15.315% = 4円
- 地方税:28円×5% = 1円
- 支払い利息:28円-4円-1円 = 23円
- ※すべて1円未満切り捨て
この場合の実質年利は
- 23円÷50万円÷14日×365日 = 0.1199%
と、意外ですが論理的な税引き後の年利0.1195%より少しだけ高くなっています。これは税金の1円未満切り捨てが効いた結果と思われます。
しかし、ここで預入金額を少しだけ足して504,048円にすると、
- 税引き前利息:504,048円×0.15%×14日÷365日 = 29円
と税引き前利息が1円だけ高くなります。しかし税金は1円未満切り捨てで50万円の場合と同様ですので支払い利息も24円と1円増えます。
この場合の実質年利は
- 24円÷504,048円÷14日×365日 = 0.1241%
と更に高くなりました。元本が増えたのに税金が増えませんでしたので、相対的に実質年利が上がったものと考えられます。
そこで税金が上がらないギリギリの預入金額を計算してみます。税引き前利息が33円になると所得税が5円に上がってしまいますので、税引き前利息32円になる最小預入金額を計算して
- 32円×365日÷14日÷0.15% = 556,191円
- ※1円未満切り上げ
となります。この時の実質年利は
- (32円-4円-1円)÷556,191円÷14日×365日 = 0.1266%
まで上がります。
あとは金利変動と付き合う気力があるかどうか
まあ実金額にすれば1回あたり数円の差ですが、2週間定期では満期が1年で26回ほどありますので、年間ではその回数を掛けた分だけ差が出てきます。
ただ問題は、金利が変動するとまた適切な預入額が変わってくるという点です。したがって、最高のパフォーマンスをキープするためには、金利が変わった段階で金額を計算し直し、変更の必要があれば一旦解約してまた預け直す、という作業をする必要があります。
そこまでしてこの差分を追求するかどうかは人それぞれですが、少なくとも1回だけの計算はExcelなどを使えばそれほど難しくはありませんので、最初の定期開設時に預入金額を調整する価値はありそうです。