AdSenseのA/Bテストが便利だけど調子が悪い

Google AdSenseを使用しているとAdSense Insiderというメルマガが定期的に送られてきますが、先日きたメールの中に以下のような情報がありました。

カテゴリの広告ブロックで収益最大化
A/B テストを実施し、特定のカテゴリで広告をブロックした場合の収益への影響を確かめてみませんか?カテゴリを効果的にブロックすることで、収益を最大化しましょう。

A/Bテストとは

A/BテストはWebページをチューニングする時にAとBの2つのテストパターンのページを用意し、それらを自動的に切り替えながら一定割合ずつ表示することで各々の効果を測定する手法です。ここで効果とはPV数であったり、ページ内の広告の収益であったり、テスト目的によって様々です。

通常Webページを改修してその効果を測定する時、改修前後で効果を測定しても時間や時期による変動の影響が入り込み、本当の改修の効果を見極めるのが難しくなります。

その点、A/Bテストを使うと2つのテストパターンが平行して表示されますので、そういう時間変動の影響をほぼ排除できるというメリットが有ります。

強化されたAdSenseのA/Bテスト

上記のメール内のリンクから飛ぶと、以下のページが表示されました(英語ですが)。

Inside AdSense: Do more with simplified A/B experiments

実はAdSenseのA/Bテストについては以前にも少し調べたことがありましたが、その時点では広告ユニットに関するパターン(例えば広告ユニットのテキストの色や配置などを変えたらどうなるか)といったテストしかできないようでした。

しかし上記の記事を読むと、それに加えて広告のブロックに関するA/Bテストが行えうように強化されたようです。具体的には以下に関するブロックの効果をテストすることができます。

  • 一般カテゴリ(第 1 レベルのサブカテゴリを含む)
  • デリケートなカテゴリ
  • 広告配信(拡張テキスト広告、エキスパンド広告など)

AdSenseの広告ブロックについては、このブログでも以前にAdSenseの広告ブロックで収益性を上げるでお知らせしましたが、確かにブロックした後の効果を定量的に把握するのは難しい課題でした。

それをA/Bテストで自動的に測定できるようにしてくれたということですから、収益アップを狙うならこれを使わない手はなさそうです。

実際使ってみると

というわけで実際使ってみました。A/Bテストの設定はAdSense画面上部の「広告の設定」を選び、左側のコンテンツリストから「テスト」を選ぶことで行うことができます。

AdSenseのA/Bテストでは、今現在のAdSenseの設定がA(オリジナルと呼ぶ)、そこに何らかの設定変更を追加したものがB(パターンと呼ぶ)となり、その各々の収益性を計測して比較します。

AdSense ABテスト設定

ここではとりあえず、今までブロックしていたエキスパンド広告を許可した場合と、一般カテゴリの「ビジネス、産業」をブロックした場合を評価するテストを作成してみました。このように複数のテストパターンを作成し、切り替えながら使うこともできます(1度に実行できるのは1つだけ)。

次にテストを作成する詳しい画面をお見せしたいところですが、実は今現在、私のアカウントではエラーが出てテストの設定を変更できなくなっています。

上の画面でテスト名をクリックすると、テスト設定の変更画面が出てくるはずなのですが、うちでは以下のエラーが発生してテストを停止することさえできなくなってしまいました。やはりまだベータ版ということでしょうか。

AdSense ABテストエラー

使い方自体は画面を触っていればわかるレベルですので、興味のある方は自分でトライしてみてください。ただし、私のようにテストを停止できなくなる可能性も考えられますので、最初は解除できなくなると困るような極端なテストパターンは避け、無難なことから試してみることをお薦めします。

ちなみにテスト結果は、テスト開始の数時間後から以下のようなレポート画面で表示できるようになります。ただし開始後数日くらいでは結果がかなり変動しますので、精度の高い結果を得るには更に測定を続ける必要がありそうです。

AdSense ABテストレポート

以上、ちょっとした設定をするだけで非常に手軽に広告ブロックの効果を測定できますので、このA/Bテストは是非活用していきたいところです。一刻も早くエラーが解消されることを願っています。

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