昨日の新型Kindle,Kindle VoyageとKindle Paperwhiteの比較に続き、またKindleの話題です。
といっても今度はデバイスではなく、PC上で動くWebアプリ型のKindleリーダーのお話です。
Kindle Cloud Reader登場
いつものようにKindleストアで無料マンガを物色していたところ、購入した書籍の配信先のリストに「Kindle Cloud Reader」という見慣れないアイテムが表示されていました。おそらく昨日頃からだと思います。
これは何かと調べてみると、以下のニュースがリリースされていました。
Amazon.co.jpがKindle Cloud Readerサービスを開始 ~Kindle コミックや雑誌をいつものコンピュータ画面で~ – MSN産経ニュース
今までKindleの電子書籍を読むには、Kindle,Kindle Fireなどの専用リーダーデバイスか、iPhone,iPad,Androidスマホ・タブレットなどにインストールしたKindleアプリを使用する必要がありました。これは既にPC用のリーダーアプリを日本に投入している楽天Koboに比べて、Kindle陣営が一歩遅れを取っている点でもありました。
しかし今回、このKindle Cloud Readerが公開されたことで、とうとう日本でもPC上のWebブラウザでKindle書籍が読めるようになりました。
使用してみた感想
早速Kindle Cloud Readerを使用してみました。
最初にページにアクセスした時にはAmazonアカウントの認証を求められます。アカウント・パスワードを入力すると、以下のような購入済書籍のライブラリページが表示されます。
この中から1つの書籍を選択すると、以下のようにPCの横長の画面に見開きで綺麗にレイアウトされたページが表示されます。
ページ上下のツールバーは通常消えていますが、カーソルをページの上端または下端に持って行くと表示されます。
ページめくりは画面の左右端をクリックするか、カーソルキーの左右または上下で行うことができます。
モバイルデバイスのKindleアプリを触ったことのある人なら、迷うことなく使えるインターフェースと言えるでしょう。
なお開いた書籍についてはバックグラウンドでダウンロードが開始され、それが完了すればオフラインで読むこともできるようです。
また読んでいるページは他のKindleリーダーデバイス・アプリと同期されますので、各種リーダーデバイス・アプリを切り替えながら自由に続きを読むことができます。
残念なのは、現状日本の書籍で読めるのはマンガ・雑誌などの固定レイアウトの書籍のみという点です。つまり、リフロー型の活字の書籍はまだ読むことができません(英文の書籍は読めるようです)。
また、モバイルデバイスのKindleアプリのようにページの拡大や縮小ができない点も今後の課題と言えそうです。特に字が小さい雑誌などは読むのが厳しい場合があります。
Kindleに触れる機会がなかった方はチャンスです
以上、現状はまだ課題もありますが、Amazonのことですからそのあたりは徐々に改善されていくのではないかと思います。
現状でも、KindleデバイスやKindleアプリの使えるモバイル機器を持っていなくてKindle書籍への道を閉ざされていた人にとっては、このKindle Cloud Readerの公開は大きな福音といえそうです。
Kindleの無料書籍はAmzonアカウントさえ持っていれば誰でも入手できますので、まだKindleを触ったことがない方はこれを機会に無料マンガや無料雑誌で是非Kindleに触れてみてください。