数日前にau MVNOのもう1つの選択肢「UQ mobile」始まるでau端末で使える新しいMVNO UQ Mobileの登場をお知らせしたばかりですが、元祖au MVNOのmineoがこれを待っていたかのように来年2月1日から行う改善施策を発表しました。
前記事の最後で「互いに刺激し合って条件が改善されていくことを期待したい」と書きましたが、早くもその兆候が現れたことになります。
mineoの改善施策
具体的な改善施策の内容は以下のリリースページで公開されています。
新料金・新端末の提供開始およびお客様利便性向上施策の実施について
詳細はこのページを見ていただくとして、主要な改善点を上げると以下のようになります。
料金値下げ(一部データ容量増量)
データ通信専用のプランで見ると、新料金プランの料金は以下のようになります。
- 1GB:980円→850円
- 2GB:1,580円→980円
- 3GB→4GB:2,300円→1,580円
特に最上位のプランはデータ容量が3GBから4GBに増量された上に値段も大幅値下げということで、お得感がありますね(ドコモのMVNOと比べると、やっと同レベルに追いついただけという話もありますが)。
3日の通信量による通信速度制限の撤廃
直近3日間で500MBを超える通信を行った場合に実施するとされていた速度制限が撤廃されます。
これでテザリングも使いやすくなりそうです。
ターボ機能の提供
基本データ容量(高速通信する容量)の利用を「ON/OFF」できる「ターボ機能」が提供されます。
これもドコモ MVNOのIIJmioなどでは既に提供されていた機能ですが、特に低データ容量プランでやりくりする時にはありがたい機能です。
ただし、これについては「来春より提供予定」と書かれていますので、提供が2月1日より少し遅れるのかもしれません。
UQ Mobileとの比較表 改訂版
先日の記事で書きましたmineoとUQ Mobileのデータ通信専用プランの比較表を、今回の新プランの情報を元に書き直してみました。
mineoのプランとしては、UQ Mobileと値段が同じ980円で2GBのプランを採用しています。
mineo (2015年2月1日〜) |
UQ Mobile | |
---|---|---|
プラン名 | シングルタイプ | データ高速プラン |
新規契約手数料 | 3,000円 | 3,000円 |
月額料金 | 980円 | 980円 |
基本データ容量 | 2GB | 2GB |
データ容量翌月繰り越し | 有り | 無し |
追加チャージ | 100MB / 150円 | 無し |
データ通信制限 | 無し | 直近3日間にデータ通信量が1GB以上となった場合、翌日13時〜翌々日13時まで、通信速度を制限 |
基本データ容量(高速通信)利用ON/OFF | 可能(ターボ機能、来春提供予定) | 無し |
通信速度 | 受信最大75Mbps | 受信最大150Mbps |
基本データ容量超過後の速度 | 200kbps | 200kbps |
最低利用期間 | 利用開始の翌月から12カ月間(解約金 9,500円) | 無し |
SIMカード | microSIM、nanoSIM選択可能 | microSIMのみ |
SMS | 送信:3円/通 受信:無料 | 送信:3円/通 受信:無料 |
テザリング | 可能 | 可能 |
メールアドレス | 1個/回線無料(****@mineo.jp) | 200円/月(****@uqmobile.jp) |
値下げで料金的な弱点が無くなった上に、3日の通信量による通信速度制限の撤廃という隠し球まで投入されたことでmineoの競争力がかなり上がっています。
データ通信専用プランでも12ヶ月の最低利用期間が設けられていること以外には、特に大きな弱点はなさそうです。
前回の記事では、この2つから選ぶならとりあえずUQ mobileから始めるかなという結論でしたが、2月1日の新プラン開始後にも特に悪い噂などが出てこないようであれば、現状ではmineoの方にアドバンテージがありそうです。
今後の競争も楽しみ
今回の改善施策は、UQ mobileの情報が出始めてから検討したにしてはさすがに対応が早すぎますので、ドコモ MVNOとの競争力を確保するために以前から検討されていたものなのではないかと思います。
いずれにしても、大手キャリアでは見られないこういう自由競争によるサービス改善は大歓迎です。
さてサービス開始直後ですが、UQ Mobileさんは何か手を打ってくるでしょうか。