日本時間で本日未明に開催されたAppleのイベント「Spring forward」でとうとう噂の12インチRetina版MacBook(Airではなかった)が発表されましたね。
具体的なスペックと価格が明らかになりましたので、MacBook Air・Proと比較しつつ、改めて「ナイス!」と思った点と「う〜ん?」となった点についてまとめてみます。
なお、15インチ版MacBook Proは本来位置づけ的には比較対象にならないと思いますが、自分が今使っている機種ですのであえて比較に含めています。
ナイス!
小型化
新MacBook | MacBook Air 11 | MacBook Air 13 | MacBook Pro 13 | MacBook Pro 15 | |
---|---|---|---|---|---|
幅(cm) | 28.05 | 30 | 32.5 | 31.4 | 35.89 |
奥行(cm) | 19.65 | 19.2 | 22.7 | 21.9 | 24.71 |
高さ(cm) | 1.31 | 1.7 | 1.7 | 1.8 | 1.8 |
実物をみると非常に小さいと感じる11インチ版MacBook Airとほぼ同じサイズ(面積的にはやや小さい)に、12インチRetinaディスプレイが詰め込まれています。究極のモバイル機といった感じですね。
厚さの方もMacBook Airの段階で既に異常に薄いと感じていましたが、そこから更に20%以上削減したということで脅威的です。こればかりは実物を見ないと実感がわきそうにありませんが。
軽量化
新MacBook | MacBook Air 11 | MacBook Air 13 | MacBook Pro 13 | MacBook Pro 15 | |
---|---|---|---|---|---|
重量(kg) | 0.92 | 1.08 | 1.35 | 1.58 | 2.02 |
重量の方もとうとう1kgを切りましたが、感覚的には11インチ版MacBook Airとほぼ同等といったところでしょう。
15インチ版MacBook Proと比べれば半分以下ですが、iPad Air(437〜444g)と比べると2倍以上という位置付けになります。
タブレットほど手軽ではありませんが、PCとしては十分持ち運ぶ気にさせるスペックと言えるでしょう。
Retinaディスプレイ
新MacBook | MacBook Air 11 | MacBook Air 13 | MacBook Pro 13 | MacBook Pro 15 | |
---|---|---|---|---|---|
解像度 | 2,304 x 1,440 | 1,366 x 768 | 1,440 x 900 | 2,560 x 1,600 | 2,880 x 1,800 |
ppi | 226 | 135 | 127 | 227 | 220 |
待ちに待ったRetinaディスプレイ化です。液晶が小型ですので解像度的にはMacBook Proよりやや下ですが、ppiはほぼ同等です。
またiPad Airの9.7インチディスプレイが解像度2,048 x 1,536(264ppi)ですので、こちらともほぼ同等の表現力が期待できます。
う〜ん?
拡張性がUSB-Cポート1つのみ
当初からの噂通りでしたが、一番気になる問題点はこれです。噂通りであったとしても拡張ドック的なものが付属するのかと思っていましたが、それも標準では無いみたいです。
自分もそうですが、外部機器の接続が必要な人は別売のUSB-C Digital AV MultiportアダプタやUSB-C – USBアダプタなどを買うか、NASなどLAN接続の機器に統一する必要がありそうです。
USB-C – USBアダプタなら安いですが、これを使うと給電ができませんので、補助的なものになりそうですね。
価格
そしてもう1つの問題は価格です。当初の噂ではMacBook Airシリーズと言われていましたので比較的手頃な値段を想像していましたが、フタを開けてみるとお値段はCPU 1.1GHz、SSD 256GBの148,800円とCPU 1.2GHz、SSD 512GBの184,800円の2パターン。
自分はSSD 512GBのMacBook Proを使用していますので、乗り換えるとしたら後者しかありません。上記のUSB-C Digital AV Multiportアダプタも併せて買うと、消費税を入れて20万円オーバーコースです。これはちょっと気軽に手を出せる値段ではありません。
ただMacBook Air 13でもメモリを8GB、SSDを512GBにカスタマイズすると184,800円となりますので、結局拡張アダプタ分程度の差額でRetinaディスプレイが手に入ると思えば、それほど悪い話でもないのかもしれませんが。
メモリ
あとメモリの最大容量が8GBというところも、現状のMacBook Proが16GBですので少し気になります(ひょっとしたらカスタマイズで増やせるのかもしれませんが、その場合は更に高くなりますし)。
まあスワップファイルを置くSSDも速くなっていますし、Mavericks以降はメモリ圧縮機能もありますので、8GBでも案外なんとかなるのかもしれません。
発売日の4月10日まで悩む
当初は新型MacBookが出たら買い換える気満々でしたが、以上のような点を考慮しつつ発売日の4月10日まで悩むことになりそうです。
要は20万円を支払い、拡張性を犠牲にしてでも究極のMacBookモバイル機を手に入れたいかということですね。
それでも買うとなったら、発売日に速攻予約を入れるつもりですが(あ、そういえば今回から3色あるけど何色にしましょうか)。