先日、新MacBookのための完全ワイヤレス環境を試作するでデバイスサーバーN-Transferによるワイヤレス環境を構築したことをお話ししました。
しかしそれと前後して、MacBook Proが起動しなくなって復旧中などで書きましたようにMacBook Proの障害が発生し、環境が不安定になりました(N-Transferとの因果関係ははっきりしませんが)。
また、N-Transfer経由でのディスクアクセスではやはり転送速度がかなり遅く、ストレスが溜まる場面も出てきました。
デバイスサーバー DS-510購入
そんな中、またポンパレモールで期間限定ポイントが300ポイントほど貯まっていましたので購入するものを物色していた時、先日の記事でもご紹介しましたサイレックス・テクノロジーのデバイスサーバーが販売されているのを発見しました。
メーカーのページによりますと「ベーシックモデル」という位置付けのようですが、調べてみると機能的には上位モデルのSX-DS-4000U2とほぼ同等のスペックのようです。
特徴として
- 高速データ転送を実現可能とするギガビットイーサネットに対応
- フルスピード及びハイスピードまでアイソクロナス転送に対応
などが挙げられていますので、N-Transferよりも性能改善が期待できそうです。
お値段が8,910円とやや張りますが、期間限定ポイントに加えてリクルートカードプラスで貯まりました通常ポイントも5千ポイントを超えていましたので、これらを投入して購入してみることにしました。
到着したDS-510とセットアップ
到着したDS-510は以下の様なシンプルな箱に入っていました。
箱の裏面にはデバイスの接続図が印刷されています。
本体の外観も至ってシンプルで、いかにもベーシックモデルといった感じです。
側面にはUSBポート x 2、LANポート、ACアダプタのジャックが配置されています。
DS-510のIPアドレス割り当てにDHCPを使用するのであれば、設定作業は特に必要ありません。ACアダプタとLANケーブル、それに使用するUSB機器を接続するのみです。
IPアドレスを自分で割り振りたい場合には、メーカーのホームページから「Device Server Setup」という設定ツールをダウンロードして使用します。
また、実際にDS-510経由でデバイスにアクセスするためには、「SX Virtual Link」というアプリをダウンロードして使用するPCにインストールする必要があります。
自分の場合はN-Transfer使用時に「SX Virtual Link」の最新版をインストールしていましたので、これは必要ありませんでした。
DS-510の使用感
実際にDS-510にUSBディスクを接続して使用してみたところ、やはり性能改善が実感できました。
まずUSBディスクを接続してから使用可能になるまでの認識速度がN-Transferに比べてかなり速いです。
またデータ転送速度もN-Transfer使用時より速くなりました。これはLANがギガビットイーサに対応したことに加えて、内部回路の処理速度も速くなっているのではないかと思われます。
ただ、さすがに数十GBというような巨大ファイルを転送するとそれなりに待たされます。またPCとの接続に無線LANを使っている関係上、PCのスリープ時などには接続が切断される場合があります。
このように仕組み上ある程度の制限はありますが、個人的には十分実用的であると感じました。
また、使用し始めてからまだ1週間程度ですが、今のところMacBook Proが起動不能になるような重大障害も発生していません。
このDS-510の導入で、新MacBookの受け入れ環境は整ったと言えそうです。