今日いつものスーパーに買い物に行ったら、「かつおたたきフライ」という見慣れない惣菜を売っていました。
通常売られている かつおのたたき の一切れ一切れに衣を付けてフライにしただけ、というのが外見からも明らかに見て取れる代物でした。
スーパーの錬金術
スーパーが売れ残った食材を惣菜に加工して再販売することがあるというのは時々聞く話ですが、ここまであからさまなものは長らくこのスーパーに通っていますが初めて見ました。
このスーパーでの かつおのたたき の値段の相場は6切れ入り348円ですが、この「かつおたたきフライ」は5切れで398円です。
更に売れ残り処分品の場合は最終的には4割引きで叩き売られますので、この「かつおたたきフライ」の材料の値段は何もしなければ一切れ当たり
- 348円 ✕ 60% ÷ 6切れ = 約35円
だったということになります。
これが衣をつけて揚げるという手間をかけるだけで一切れ当たり
- 398円 ÷ 5切れ = 約80円
という倍以上の値段の高付加価値商品に化けたことになります。まさしく錬金術ですね。
「錬金術の基本は等価交換」というのは某漫画のセリフですが、この値段の差分45円が「フライにする」という手間賃と釣り合うのかは甚だ疑問です。
まだ外食するよりはマシなのでしょうが、惣菜を買うという行為も決してお財布には優しくないということを再認識させられる出来事でした。
やはり節約を心がけるなら自炊の腕を磨いたほうが良さそうですね。
商品名というもう一つの錬金術
スーパーでよく買い物をされる方なら、かつおのたたきが6切れで348円というのは少し高くないか? と思われたかもしれません。
実はこのフライの名前は正確には「龍馬かつおたたきフライ」でした。 もうお気づきだと思いますが、このフライの材料は「龍馬かつおたたき」というブランド物のたたきだったのです。
このスーパーでの無印の かつおのたたき のお値段は6切れ入り298円ですので、「龍馬」という名前が付くだけで50円が上乗せされているわけです。
もちろん名前が違うだけではなく、材料や製法などにも若干違いがあるのかもしれませんが、おそらくブラインドテストすれば素人が違いを判別できるとは思えません。
旅先などで一回限りの思い出に食べるならまだいいでしょうが、普段の生活でこの名前と50円が釣り合っていると思える人はかなり金銭的に余裕のある人だけでしょう。
純金ならぬ現金を生み出すこれらのスーパーで行われる錬金術にはどうも等価交換の原則が成り立っていないようですので、節約を信条とする人は近づかないほうが無難です。
観楓さま、はじめまして。
いつもブログを楽しく拝見しています^^
「龍馬のかつおたたき」ですが、
これはかなり美味しいです。
ふつうカツオのたたきって、
買っても、鮨屋のネタでも、自分で作っても、
わりと生臭いものがあるのですが、
龍馬のはワラの香りが燻製のようで
全然生臭くないんです。
我が家では夫が大好きで、仕事の帰りに
途中下車して百貨店で買ってきます。
(近所のスーパーにはないので)
もし私がスーパーの総菜コーナーの
パートのおばちゃんだったとしても、
龍馬のはフライにしてでも売りたいです、
だって美味しいんですもの。
確かにネーミングは大切だと思います、
初回は龍馬の名前とシールで手にとりましたから^^