今朝まで行われていましたギリシャの国民投票は当初流れていた楽観ムードを覆し、EU(欧州連合)が要求している財政再建策に対して反対約6割、賛成約4割と大差で緊縮にノーを突きつける結果となりました。
ギリシャ人全体が無敵の人と化している?
実際に銀行が閉鎖され、日々わずかな現金しかATMから引き出せないという事態に直面しているにもかかわらず、さらに状況を悪化させる可能性が高い緊縮案反対に国民全体が舵を切るという感覚が、正直自分には理解できません。
しかし日本でも、多いとは言えないものの暮らしていけない額でもない年金額の低さを苦にして焼身自殺をする人が出てくる時代ですから、実際の感覚は当事者にしかわからないのかもしれません。
日本では社会的地位もなく、世間体を気にしなければならない親族もなく、もはや失うものが無い人たちを「無敵の人」と呼んだりします。
今回の国民投票でも労働者や低所得層の多い地区で反対が多かったということですので、ギリシャ人の中にも、もはやこれ以上悪くなりようがないという「無敵の人」的発想が浸透し始めているのかもしれません。
現在の資産状況
1週間前とよく似た外貨の動き
SBI FXトレードで保持している外貨の今日の状況は、ちょうど1週間前に書きましたいよいよ動き出したギリシャ問題の時の状況とよく似ています。
朝方の国民投票の結果を受けて各通貨ともガンと下がった後は、元のレベル近くまで持ち直し、一旦下ってまた上がり始めるという不安定な動きを見せています。
ただ評価損益は確実に切り下がっており、1週間前より2,000円ほど下がって、とうとうNZドルに加えて豪ドルも若干ながら評価損に突入しました。
一応この状況でも証拠金維持率は4,000%を超えていますので、まだまだ余裕はあります。
SBI FXトレードは投入資金が30万円程度のお試しレベルですが、これがもう10倍も本格的に資金投入していれば、そう呑気なことも言っていられないところだったでしょうが。
日経平均も再び大幅下落
SBI証券と個人型確定拠出年金で購入している投資信託の方も、今日は日経平均の下落幅が一時500円を越え、終値でも427円安の20,112円ということで、評価額の大幅下落は避けられない状況です。
こちらも1週間前の記事の下落時の終値が20,110円ということで、前週とよく似た状況です。
あいにく今日は月曜日で証券会社のWebページの評価額が更新されませんが、今晩のNYダウも下落が予想されますので、それも合わせて明日のWeb更新を待ちたいと思います。
いよいよ◯◯ショックの実体験なるか
とりあえずギリシャの問題だけであれば、一時的な混乱はあるにしてもそれほどひどいことにはならないような気がします。
しかし国民投票の結果からして既に大方の予想を裏切る事象が発生していますので、少し不穏な雰囲気はありますね。
ここに更に他の要因(例えば中国株の更なる失速)などが加わると、後に◯◯ショックと名がつくくらいの経済的混乱が発生してもおかしくはなさそうです。
退職して定期収入が途絶えた後、初の◯◯ショックを実体験することになるのかどうか、そして万一そうなった場合に自分の心理状態はどういう影響を受けるのか、ここは腹を据えて推移を見守りたいと思います。
いよいよショックですかねー。
このまま落ちていくなら手持ちの現金と比較的痛手のない債券ファンドを売ったりして、どんどん株を買い足していきたいです。