先日WordPress記事更新時に画面が真っ白に、その原因と対処でWordPressの記事書き込み時に発生したメモリ不足問題の対処について書きましたが、そこでWordPressが動作しているサーバーの情報を見るためのプラグインWP-ServerInfoについて触れました。
WP System Healthプラグイン発見
その後、WordPressの稼働サーバーの監視について興味が湧いてきてもう少し調べていると、もう1つWP System Healthというプラグインがあることが分かりました。
WP-ServerInfoでは主にサーバーの設定情報を見ることができましたが、こちらはそれに加えてサーバーの性能情報も見られるのが特徴です。
サーバーにログインすることを許されない通常のレンタルサーバーでは、サーバーの負荷状況を直接見ることはほぼ不可能です。しかし、このプラグインを使用すればある程度それを参照することができるようになります。
こちらのプラグインもWordPressのプラグインインストール画面で検索すると見つかります。
最終更新日が3年前と古く、詳細説明のページをみると「もはやメンテナンスされておらず、最近のバージョンのWordPressでは互換性に問題があるかもしれない」というような警告が表示されますが、試した限りでは一応動いているようです。
WP System Health « WordPress Plugins
WP System Healthプラグインで見えるもの
設定画面
まず、ダッシュボードの「ホーム」メニューの下に追加される「 WP System Health」メニューを選ぶと、設定画面が表示されます。
ここでは以下のように、このプラグインで参照できるサーバーの設定・性能情報の一覧が表示されます。
WP System Healthウィジェット
その他に、ダッシュボードに2つのウィジェットが追加されます。
1つは、上記の設定画面とほぼ同じ情報が表示されるWP System Healthウィジェットです。
Sever Performanceウィジェット
もう1つは、サーバーのCPU使用履歴が表示されるSever Performanceウィジェットです。
ここではサーバーCPUのLoad Averageがグラフで表示され、リアルタイムで更新されていきます。
うちの環境では通常2前後の値が表示されますが、目安としてはこの値がサーバーのCPU数以下であれば負荷に問題は無いと言われます。
私が使っている格安レンタルサーバー ミニバードはクアッドコアCPUということですので、CPU負荷には問題無さそうです。
概要ウィジェットの追加情報
上記の新規に追加されるウィジェット以外に、ダッシュボードの既存部分に追加される情報もあります。
1つは既存の概要ウィジェットに追加されるディスククォータの情報です。ここでディスク使用量の上限と今の使用量を確認することができます。
ディスク容量が少ないレンタルサーバー使用時などにはこの表示が役に立ちそうですが、ミニバードの場合はディスクを50GBまで使用でき、今の使用量は2.5GB程度ですのでまだまだ余裕です。
フッターのメモリー使用情報
もう1つは、ダッシュボードのフッター部分に追加されるメモリー使用情報です。
この情報はダッシュボード内の画面であればどの画面でも表示されます。おそらくここでは、その画面を表示したときの使用メモリー量が表示されるのだと思います。
ただし、うちの場合は先日WordPressのメモリ不足対策が不完全だったで書きました件で管理画面のメモリ上限は1024MBに設定したはずですが、ここでは512MB(一般画面の方の上限値)が表示されるのは謎です。
このあたりにプラグインのメンテナンスがされていない影響が出ているのかもしれません。
以上、WordPress稼働サーバーの設定・性能情報を可視化するWP System Healthプラグインについてご紹介しました。
メンテナンスが止まっている点で使用にはリスクがありますが、今までほとんどブラックボックスだったレンタルサーバーの中身が見えるようになるのは面白いです。
安めのレンタルサーバーを使っていて最近レスポンスが落ちてきたなど、サーバーの残容量や負荷状態が気になってる方は、一度試してみてはいかがでしょうか。