今年に入ってからマネックス証券で持っていました米ドル・豪ドルの日興外貨MMFを少しずつ売却し、とうとう今月頭の売却で全てを売り尽くしました。
外貨MMFの為替差益非課税は2015年まで
平成25年度税制改正により、平成28年(2016年)からは債券・公社債投資信託の売却益が申告分離課税の対象になり、また特定口座の対象になる等、多数の税制改正が予定されています。
この改正に伴い、既に外貨MMFを持っている方は意識されていると思いますが、今まで非課税だった外貨MMFの売却益も課税対象になってしまいます。
これに備えて、私も為替差益の発生していた外貨MMFを今年のうちに処分していたというわけです。
月初に行いました最後の売却では、11月6日に発表されました米雇用統計の予想外の好調を受けて発生した大幅なドル高の恩恵を受け損ないましたが、まあ何回にも分けて売却していましたので一時の細かい変動を気にしてもしょうがありません。
それでもドルが100円を切っていた頃に買った外貨MMFでしたので、米ドル・豪ドルとも2割くらいは利益が出ました。
ユーロMMF繰上償還の苦い思い出
これで外貨MMFとの縁は切れましたが、実はこの外貨MMFを買い始めた時にはもう1つ、日興ユーロMMFも買っていました。
しかしこれについては、欧州債務問題を背景にユーロの短期金融市場で金利が低下したことを受け、運用が困難になったとして2012年12月に繰上償還されてしまいました。
この時、一時は120〜140円を付けていたユーロの価格は100円台まで下がっており、後から見ると底に近いタイミングでした。
比較的安定している債券中心の運用をしているMMFでもこういうことは有るのだなぁ、と呆然としながら受け入れるしかありませんでした。
翻って最近のユーロの価格を見ると130円台です。このとき、怯まずに償還された資金で別の外貨MMFかFXでも使って再びユーロを買い戻していれば、今頃ユーロについても2〜3割の利益が出ていたはずです。
しかし、当時の私にはそんな知恵も勇気もありませんでした。
この時の損失がありますので、結局外貨MMFによるトータルの利益は若干プラスになった程度です。
まあ私程度の知識では為替の動きは読み切れませんので、特定通貨に集中して大金は投入するな、というのが外貨MMFの運用を通じて得た教訓ということになるでしょう。
その間、金利も外貨のほうが良かったわけですから、二重取りできましたね。
僕は1ドル80円とか90円の時代に外貨預金をしまくりましたが、これが売却益は課税対象なので後で確定申告でめちゃくちゃ苦労しました。。。