国民年金の一番安い支払い方法は?

今年から国民年金の2年前納でクレジットカードによる支払いが可能になったことが話題になっていますね。

正確な情報が出てきたら記事にしようかと思っていたのですが、以下の日本年金機構のページを見ても、いまだに「平成29年度のそれぞれの納付方法における割引額は厚生労働省告示により金額が確定次第お知らせします」となっています。

国民年金保険料の「2年前納」制度|日本年金機構

前納申し込みの締め切りである2月末も迫ってきましたので、とりあえず今わかっている範囲で一度書いてみることにしました。

今年の国民年金保険料

検索してみると、一応厚生労働省が提示している前納額に関するPDFが見つかりました。


平成 29 年度における国民年金保険料の前納額について

ただこれを見ても、各年の保険料ははっきり書かれていません。

去年の発表で今年 平成29年分の月額が16,490円 ということはわかっていますので、2年前納(口座振替)の保険料より平成30年分の月額を逆算してみると、

  • (378,320円 + 15,640円 – (16,490円 × 12) ) ÷ 12 = 16,340円

となりました。なんと今年分より下がるのですね。

2年前納が始まってから1年先の保険料まで決まるようになり、このところずっと上がり続けていましたが、上げすぎてしまったのでここらで一旦補正とかいうこともあるのでしょうか。

今年の支払い方法比較

以上の情報を元に、今年国民年金保険料を支払う場合の各種支払い方法における2年分の支払い総額を比較してみました。

カードポイントは平均的なカードの還元率である1%と仮定しました(自分のカードの還元率に応じて補正してください)。

6ヶ月前納、1年前納の平成30年の割引率は現状わかりませんので、平成29年と同程度の比率で割り引かれると仮定して計算しました。

また2年前納の割引率については、日本年金機構のページでは

現金およびクレジットカード納付による2年前納の割引は、2年間で15,000円程度となります。(平成28年度保険料額からの推計)

と書かれていますが、厚生労働省のPDFでは現金の割引率が14,400円となっていましたのでこれを採用しました。

以下、支払い総額が多い順に並べます。

  • 現金・口座振替で毎月納付 (割引無し)
    16,490円 x 12ヶ月 + 16,340円 × 12ヶ月= 393,960円
  • 口座振替 早割(通常より1ヶ月早く納付)で毎月納付 (1回あたり50円割引)
    393,960円 – 50円 × 24ヶ月 = 392,760円
  • 現金で6ヶ月前納 (1回あたりH29年:800円,H30年:790円(?)割引)
    393,960円 – 800円 × 2 – 790円 × 2 = 390,780円
  • クレジットカードで毎月納付 (割引無し、カードポイント1%)
    393,960円 x 0.99 = 390,020円
  • 口座振替で6ヶ月前納 (1回あたりH29年:1,120円,H30年:1,110円(?)割引)
    393,960円 – 1,120円 × 2 – 1,110円 × 2 = 389,500円
  • 現金で1年前納 (1回あたりH29年:3,510円,H30年:3,480円(?)割引)
    393,960円 – 3,510円 – 3,480円 = 386,970円
  • クレジットカードで6ヶ月前納 (1回あたりH29年:800円,H30年:790円(?)割引、カードポイント1%)
    (393,960円 – 800円 × 2 – 790 x 2) x 0.99 = 386,872円
  • 口座振替で1年前納 (1回あたり H29年:4,150円,H30年:4,110円(?)割引)
    393,960円 – 4,150円 – 4,110円 = 385,700円
  • クレジットカードで1年前納 (1回あたりH29年:3,510円,H30年:3,480円(?)割引、カードポイント1%)
    (393,960円 – 3,510円 – 3,480円) × 0.99 = 383,100円
  • 現金で2年前納(1回あたり14,400円割引)
    393,960円 – 14,400円 = 379,560円
  • 口座振替で2年前納 (1回あたり15,640円割引)
    393,960円 – 15,640円 = 378,320円
  • クレジットカードで2年前納(1回あたり14,400円割引、カードポイント1%)
    (393,960円 – 14,400円) × 0.99 = 375,764円

というわけで、還元率1%の平均的なクレジットカードであっても、クレジットカードでの2年前納が一番安いという結論となりました。

還元率が1%を超えるカードなら、更にお得になりますね。ただ支払額がかなり高額になりますので、カードの支払い限度額には要注意です。

また最初に述べましたようにいくつかの仮定の元に計算していますので、その点はご留意ください。

前納の申し込み期限は2月末まで

ちなみに、口座振替、クレジットカードによる前納の申込み期限は2月末までとなっています。

それまでに年金事務所に出向いて手続きをするか、郵送などによる申請を完了する必要があります。前納を考えておられる方はそろそろ行動を起こしてください。

私は去年が2年前納の支払い年で口座振替を済ませていますので、今年はもうこのまま行くしかありません。来年からはクレジットカードの2年前納に切り替えようかと考えています。

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『国民年金の一番安い支払い方法は?』へのコメント

  1. 名前:招き猫の右手 投稿日:2017/02/16(木) 20:25:03 ID:4d899afcb 返信

    うーん、40万弱となると僕のリクルートカードは20万、楽天カードは30万、ヤフーカードは50万!でした。
    ヤフーカードならばできることになります。
    ただ年金は免除申請しているので、通常の半額程度となると20万割りそうだからリクルートカードでもいけるかな?

    • 名前:観楓 投稿日:2017/02/16(木) 20:36:59 ID:2b3afcdfe 返信

      できれば、極力還元率が高いカードを使いたいところですよね。

      ああ、でも右手さんならTポイントも有利に使えるからヤフーカードでもいいのか。

      私はLINE Pay カードを使うようになってリクルートカードプラスは解約しようと思っていましたが、これを見て考え直そうか少し迷い始めています。