先週末から始まったコインチェックのネム大量流出騒動ですが、コインチェックから自己資金で補償するという方針が発表されたもののその期日もはっきりせず、いまだ先行きが不透明な状況ですね。
そんな状況の中で現状言えることは、やはり仮想通貨は取引所に置きっぱなしにするのではなく、自分で管理しないと安心できないということです。
そろそろ仮想通貨の自己管理が必要か
現状私が自腹を切って持っています主な仮想通貨はビットコイン、イーサリアム、リップル、ネムの4種類です(あとビットコインがハードフォークしてできたビットコインキャッシュも少々)。
投入した自己資金が総額でもせいぜい12万円程度というせいもあるのですが、これらは現状、全て取引所に置きっぱなしです。
しかしよく考えてみると投入資金は10万円少々でも、現状は値上がりして総評価額は100万円近くに及ぶようになっています。
今後も更に値上がりする可能性があることを考えると、そろそろこれらの仮想通貨について自己管理を考え始めても良い頃合いかもしれません。
ハードウェアウォレットを買うか
仮想通貨を自己管理するためには手元で使えるウォレットが必要です。一番安上がりなのはPCにインストールするタイプのアプリウォレットを使うことで、これであればほとんど無料で使うことが出来ます。
ただこのPCアプリのウォレットの問題点は、PCがネットに繋がっていれば今回のコインチェックのように取引所でホットウォレットが使われている場合と同様、常にハッキングの危険に曝されているということです。
またPCアプリのウォレットの多くは起動時に大量のブロックチェーン情報を読み込みますので、起動が非常に遅くて使い勝手が悪いという問題もあります。
これらの問題を解決してくれるのが、仮想通貨をネットやPCと切り離して保管・管理できるようになるハードウェアウォレットです。
購入に数万円程度のコストはかかりますが、数十万円(今後の成り行きによっては数百万円)が一瞬にして消え去る危険を回避できるのであれば、悪くない投資かもしれません。
2大ハードウェアウォレットの比較
というわけでハードウェアウォレットについて少し調べ始めましたが、現状メジャーに使われているのは以下の2種類のようですね。
いずれも通常は単体で保管しておき、仮想通貨の入出金などが必要な時だけUSBでPCに接続して使用するタイプです。
使用環境としては、どちらもWindows、MacOS、Linuxなどに対応しています。使い勝手にもそれほど大きな違いは無いようです。
ただ扱える仮想通貨の種類に微妙な違いがあります。対応している主な通貨を比較してみると以下のようになりました(双方ともここに挙げていない対応通貨もありますが、全て列挙すると煩雑になるので止めておきました)。
Ledger Nano S | TREZOR | |
ビットコイン | 〇 | 〇 |
ビットコインキャッシュ | 〇 | 〇 |
ビットコインゴールド | 〇 | 〇 |
ライトコイン | 〇 | 〇 |
Dash | 〇 | 〇 |
Zcash | 〇 | 〇 |
Dogecoin | 〇 | |
イーサリアム | 〇 | 〇 |
イーサリアムクラシック | 〇 | 〇 |
リップル | 〇 | |
ネム | 〇 | |
モナーコイン | 〇 |
私の扱っている通貨に照らし合わせて考えますと、Ledger Nano S側にはリップルがあり、TREZOR側にはネムがある、ということで悩ましいところです。
リップルにはGatehubという比較的メジャーなオンラインウォレットがありますし、TREZORは私がマイニングしていますモナーコインも扱えるようになったようですので、私の場合はTREZORがやや有利ですかね。
仮想通貨について本気の人ならLedger Nano SとTREZOR 二本持ちという方もおられたりするようですが、まあもう少し考えてみます。