来年もtax@cryptactを使うためにやっておくべきことは?

一昨日から2回に渡ってtax@cryptactを使った仮想通貨の税金計算について書いてきました。

これで今年申告する分についてはほぼケリがつきましたが、あと気になるのは来年以降も同様の作業を続けるためには何をしておかなければならないか、ということです。

tax@cryptactの登録内容は簡単には巻き戻せない

昨日の記事でも書きましたようにtax@cryptactでは、仮想通貨の損益計算をした結果の明細データをダウンロードすることができます。しかしこれを再びtax@cryptactにアップロードする機能はありません。

直感的には今年登録したデータをそのまま置いておき、来年分はそこに追加登録していけばいいではないかと思われるかもしれません。

しかしtax@cryptactを実際に使ってみたわかったのは、データの登録時には試行錯誤が不可欠だということです。取引所から取得した取引履歴データやカスタムファイルをアップロードするとき、一発で全件の取り込みに成功するケースは稀なためです。

必ずと言って良いほどロードデータ中の何件かではエラーが発生し、データを修正しては再アップロードするという試行錯誤を繰り返すことになります。

この時、正確な結果を出すためにはデータを初期状態に巻き戻す必要があります。今年は仮想通貨のデータを登録する最初の年でしたので、これはデータを全件削除するだけで簡単に実現できました。

しかし来年からは、前年分までのデータが登録されている状況を再現する必要があります。上記のように今年分の明細データをダウンロードする機能はありますが、それをアップロードする機能がありませんので、ダウンロードデータはこの用途には使えません。

唯一できるとしたら、今年最終的にアップロードした取引履歴などのファイルを全て保存しておき、データを全件削除してからそれらを全てアップロードし直すことです。

今年私がアップロードしたファイルはbitFlyerとZaifの取引履歴ファイルおよびカスタムファイルの計3種類ですので、来年くらいであればまだそれもできない話ではありません。

しかし年を重ねるごとにアップロードするファイルが累積していきますので、だんだんこの作業は煩雑になっていきます。

前年の最終取得単価と保有数がわかれば良い

そこで少し考えました。私は仮想通貨の損益計算の方法として移動平均法を選択しましたが、これは取引の度に仮想通貨の取得単価を計算し直し、それを元に損益計算をしていくものです。

各取引時の取得単価の計算式は以下のようになります。

購入前の仮想通貨の総購入金額 + 購入した仮想通貨の購入金額
                             
購入前の仮想通貨の保有数 + 購入した仮想通貨数

これであれば来年必要なのは前年までの全ての登録データではなく、前年の最終的な仮想通貨の取得単価と保有数だけあれば計算できそうです。

その情報は昨日の記事で示しましたtax@cryptactのコイン別の損益計算結果の画面で確認できますし、明細のダウンロードデータファイルの別シートにも格納されていることがわかりました。

tax@cryptact 明細のダウンロードデータ Portfolioシート

このファイルを保存しておき、来年はこの中の取得単価と保有数の情報を前年繰り越し分として最初に登録すれば、うまく計算ができそうです(最初にカスタムファイルに登録しておけば、手間もかかりません)。

多分この方法でうまくいくと思いますが、まだ実際に試してみたわけではありません。したがって今年アップロードした最終ファイルも念のため保存しておき、それらをアップロードし直した場合と本方法を使用した場合で差が出ないことを来年確認したいと思います。

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