企業年金の個人型確定拠出年金への移換手続きはお早めに

昨日の個人型確定拠出年金の話の続きです。

退職した会社の確定給付企業年金の移換手続きについて、個人型確定拠出年金の運用会社であるSBI証券に電話して聞いてみました。

移換処理の手続きは、昨日挙げた国民年金基金連合会のページ

移換手続(厚生年金基金、確定給付企業年金からの移換)|個人型確定拠出年金

にあるとおり、以下のような流れになるようです(私の場合は確定給付企業年金でしたが、厚生年金基金についても同様)。

  1. 運営管理機関(受付金融機関:私の場合はSBI証券)から移換申出書の書類を入手する。
  2. 移換元年金制度(私の場合、退職した会社の確定給付企業年金の運用会社)に移換申出書を提出し、移換決定の証明を受ける。
  3. 移換申出書を運営管理機関(受付金融機関)に提出する。

ここまではある程度想定していたことでしたが、問題は移換手続きの期限でした。これも先のホームページを良く読むと書いてありますが、以下のような制限があります。

  1. 個人型年金の加入者の資格を取得してから3カ月以内
  2. 厚生年金基金・確定給付企業年金を脱退後1年以内

2番めの脱退後1年以内はまあいいのですが、問題は1番目の個人型年金加入者の資格を取得してから3カ月以内というところです。

昨日も書きましたように、個人型年金加入申し込みの書類を投函したのは9月ですが、証書を受け取ったのはつい最近の11月中旬です。今日電話で確認したところでは、資格取得日は9月中旬になっているので12月中旬までに手続きを完了しないと移換が受けられないということでした。

証書を受け取ったのがつい最近ということも言ってみましたが、SBI証券での手続きは9月で終わっており、国民年金基金連合会の方からいつ証書が届けられるかはSBI証券側の知るところではない、というそっけない対応でした。

実際、SBI証券の人が言っていることはそのとおりなのでしょうが、SBI証券から個人型年金のWebサイトにアクセスするアカウントが届いたのも証書の到着とほぼ同時です。こちらとしては問い合わせでもしない限り、9月から資格者になっていることを知る手段はありません。まあSBI証券の問題というよりは制度が不親切なのでしょうが、なんとなく釈然としないものを感じました。

とはいえ、ぼやいていてもしょうがありませんので、書類が届き次第移換の手続きを開始します。ただ、移換元年金制度の運用会社が12月中旬に間に合うように処理してくれるかどうかなど、期限を守れるかどうかはやってみなくてはわからない状況です。

私の場合は退職した会社に勤める前にも一度転職しており、いずれにしても脱退一時金は大した額ではないと思われますので、最悪の場合は諦めもつきます。しかし、長年勤めた末に退職して移換を考える方は、以上のような時間的制約があることに十分ご注意ください。個人型年金に申し込み後、比較的早期に資格取得は完了しているようなので、加入完了の証書などが届く前に能動的に問い合わせるなどして動き出すことをお薦めします。

なお、個人型年金への移換が間に合わなかった場合には、企業年金連合会に移換することになりそうです。

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