私が会社を辞めたのは今年の9月ですが、それまでに会社の持株会で積み立てた株式がそれなりの数になっていました。
それらは退職にともなって個人の証券口座に移しましたが、時々資産の一部としてその株価もチェックしています。
9月以降で40%の上昇
この会社の株はITバブルの時期に一時非常に跳ね上がりましたが、その後は下降してずっと数百円のレベルを低空飛行していました。その傾向は私が退職する9月まで変わらず、ずっと含み損を抱えている状況でした。
ところが退職した9月以降、これが急上昇を始めたのです。11月中旬以降こそ日本株全体の停滞を反映して上がったり下がったりのボックス圏で推移していますが、それでも9月頭からみると約40%上昇しています。
自分が見限った会社の株が辞めた途端に上昇するという、ある意味皮肉な状況です。とはいえ、収入がない現状で資産が勝手に増えてくれるというのは有難いことでもあります。別に意識していたわけではありませんが、株を持っていたことが会社を辞めたことに対するリスクヘッジになっているという見方もできます。
確定拠出型個人年金にシフト
とはいうものの、急上昇したものは急降下する可能性もあるのが株の世界です。特に私は社内の閉塞感などを実感として知っていますので、今後も無条件で長期に成長し続けるとは思えません。
また一般論で言っても、浮き沈みの激しいIT業界の1社の株を集中的に保持しているというのは、人生後半戦を迎えている今の状況としてはリスクが高すぎます。
従って来年以降、この株については逐次売却し、ほぼ枠いっぱいで積み立てる予定の確定拠出型個人年金の資金の一部に当てるつもりです。
本当なら株式の譲渡益に関する優遇税率が終わる前の今年中に売却しておいたほうが税金的には有利なのでしょうが、今後の株価の動きが読めませんのでそれは諦めました。ある意味宝くじのつもりで保持しながら、逐次売却していきたいと思います。
なお、今のところ確定拠出型個人年金の投資比率は以下のように考えています。
- 日本株式インデックスファンド:40%
- 先進国株式インデックスファンド:40%
- グローバル中小株式ファンド:10%
- 新興国株式ファンド:10%
ちょっとリスクを取り過ぎかもしれませんが、そのあたりも今後の資産価値の動きを見ながら調整していきたいと思います。