以前にちょっとした意識の切替えでまだまだ節約できる部分はあるで書きましたように、今使っている液体ハミガキが終わりましたら、節約のためにも久しぶりにチューブタイプのハミガキ粉に切り替えてみようかと思っています。
そして液体ハミガキの残量がだいぶ減ってきましたので、どんなハミガキ粉が良いのか少し調べてみました。
ハミガキ粉の決め手はフッ素
以前かかっていた歯科医の先生は、市販のハミガキ粉は爽快感を与えるのが主目的なので、大量に使うことに意味は無い。従って、ハミガキ粉は使わないか使っても少量でよく、しっかりブラッシングすることが重要であると言われていました。
自分も長年これを信じていたのですが、今回調べてみると、どうせハミガキ粉を使うならたっぷり使ったほうがいいという見解もあるようです。
その根拠になっているのは、ハミガキ粉に含まれているフッ素です。最近のハミガキ粉には様々な薬用成分が含まれていますが、ほぼ共通に含まれている有効成分がフッ素です。
このフッ素は、歯から溶け出したカルシウムやリンの再石灰化を促し、歯の表面を酸に溶けにくい性質に修復することによって虫歯を予防する効果があると言われています。
この効果を歯全体にしっかり行き渡らせるためには、十分な量のハミガキ粉を使ったほうが良いというわけです。
どのハミガキ粉が良いのか
イメージ的には高いハミガキ粉のほうが効果が高いような気がします。しかし、日本では薬事法でフッ素の含有量の上限が1000ppmと決められていますので、フッ素に限って言えばどの製品でも大差はないようです。
実際、以下のまとめ記事を見てみると、高い製品はもちろん、クリニカ・クリアクリーン・オーラ2など、よくスーパーで売っているような製品でも含有量は900〜980ppm程度とほぼ横並びのようです。
虫歯予防にはフッ素配合歯磨き粉!歯磨き粉の選び方 – NAVER まとめ
ただし、市販のハミガキ粉に配合されているフッ素には「フッ化ナトリウム」と「モロフルオロリン酸ナトリウム」の2種類があります。
「フッ化ナトリウム」がブラッシング中に直接フッ素イオンを放出するのに対し、「モロフルオロリン酸ナトリウム」は唾液中の酵素と反応してフッ素イオンを放出するため、効果が現れるまでに1時間程度の時間が必要とのこと。
そういう意味では、即効性のある「フッ化ナトリウム」配合の製品のほうが虫歯予防のためにはより効果的と言えそうです。購入時に商品の成分表で確認してみるといいでしょう。
効果的な磨き方
フッ素配合のハミガキ粉を使用した効果的な磨き方としては、
歯磨き剤の効果的な使い方
を参照すると、以下のようになります。
- 初めは少量のフッ化物配合歯磨剤を付けて歯面をよく磨く
- 充分なブラッシング後、フッ化物の効果を期待して歯ブラシに1cm程度のフッ化物配合歯磨剤をつける
- 歯磨剤を歯面全体に広げ、2分以上はブラッシングする
- ブラッシング後の歯磨剤と唾液の吐き出しは1回だけにし、10~15ml(可能な限り少ない量)の水を口に含み、約5秒間うがいをする
- 終了後は2時間程度、飲食を控える
フッ素の効果を最大限発揮させるには、ブラッシング時のハミガキ粉の量に加えてブラッシング後のすすぎ方にも注意が必要なようですね。
自分も新しいハミガキ粉を買った後には、極力この方法に倣ってしばらく試してみようかと思います。
なお、この磨き方はむし歯予防を目的としたものですので、歯周病など別の問題がある方は注意して下さい。また乳幼児には別の注意点があるようですので、詳しくは上の記事などを参照してみてください。