先日、エアコンの冷房・除湿の電気代を測ってみたで、エアコンの冷房・除湿の消費電力を測った結果をお知らせしました。
これに関連してもう一つ気になるのは、ネット上などでよく見かける「エアコンの設定温度を1度変えると電気代がXX%節約できる」という話題です。
検索してみると、「1度で10%」とか「2度で10%」など諸説あるようですが、うちのエアコンの場合はどうなるのか、というのを実際に測ってみました。
28℃設定と27℃設定の冷房の比較
まず、うちで冷房する場合によく使う28℃設定での消費電力は、先日もお知らせしましたように以下のとおりです。
- エアコン(冷房:28℃設定):200W
17時間/日使用の想定で2550円/月
これに対して、今回設定温度を1℃下げた27℃設定の場合を測定してみました。その結果は、
- エアコン(冷房:27℃設定):203W
17時間/日使用の想定で2588円/月
でした。体感的には27℃設定時は28℃設定時よりかなり涼しく感じましたが、消費電力の方は思ったほど差が出ませんでした。
なお、これらは各設定温度でエアコンを1日だけ使用した結果ですので、ある程度測定誤差はあるかもしれません。
サーキュレーターの消費電力
さて、冷房に関してもう1つ気になる話題は、扇風機やサーキュレーターで室内の空気を循環させると節電になる、というものです。
ついでにこれについても測ってみました。うちにあるのは少し古いタイプのサーキュレーターですが、これの消費電力は、
- サーキュレーター(風量:弱):25W
17時間/日使用の想定で318円/月 - サーキュレーター(風量:中):29W
17時間/日使用の想定で370円/月
でした。
確かにサーキュレーターを併用していますと体感温度がかなり下がりますし、消費電力もエアコンと比べれば1/10近い数値です。
ただ、上記のエアコンの設定温度を1度下げた場合の消費電力の変化の少なさを考えると、サーキュレーターを常時併用するよりは、暑く感じる時には素直にエアコンの設定温度を下げたほうがトータルでは節電になりそうです。
従って、うちで冷房を使う場合の戦略としては、エアコン投入直後や外から戻った時などで特に涼を求めたい場合にはサーキュレーターを併用するが、ある程度室温が落ち着いてからはエアコンの設定温度で調整を行う、という方針にしたいと思います。
なお、これは冷房するのが8畳一間という比較的単純な間取りでの結果です。また数値的にもあくまでもうちにある機器での測定結果ですので、できれば各人がお持ちの機械で実際に使用する状況での測定を行い、方針を決めることをお薦めします。
なるほど、これも参考になりました。
実際に計測される人のデータは説得力がありますね。