台風11号も午前中に無事過ぎ去り、今日は明日から予定している帰省の準備をしていましたが、こんな時に限って予期せぬことが起こります。
愛用しているAndroidスマホで「SDカードが破損しています」というようなメッセージが出て、挿しているmicroSDカードが認識されなくなってしまいました。
よく壊れるAndroidスマホのSDカード
今までAndroidスマホを何機種か乗り継いできましたが、このSDカードが壊れる現象はどの機種でも必ず1度は経験しました。
これはスマホに強い衝撃を加えたとか怪しいデータ操作をしたというような自覚症状が全く無くても突然発生し、もはやAndroidの持病のようなものといった感覚で捉えています。その点では、本体へのメモリカードスロットの搭載を頑なに拒み続けているAppleの方がある意味賢いのかもしれません。
もっとも、上記のように経験上よく壊れることは認識していますので、重要なアプリやデータは極力本体メモリ上に起き、SDカード上には主にバックアップデータなどを置くようにしていました。
ただ問題は、オフラインでも利用できる地図アプリMapFanの地図データをこのSDカードに格納していたことです(サイズが4GB以上もあるため、本体には納まらなかったため)。MapFanはカーナビ替わりに使うこともありますので、帰省を控えてこれが使えないのは困ります。
SDカードの復旧方法
そこで、今までの経験もふまえてSDカードの復旧に取りかかりました。
必要なものはWindows PCと、PCにSDカードを接続すためのデバイス(カードリーダーなど)です。
復旧手順は以下の通りです。
Windows PCにSDカードをマウントする
カードリーダーなどにSDカードを挿し、USBケーブルでWindows PCに接続すると、どれかのドライブにリモートディスクとしてマウントされます。
今回の場合、SDカードはおそらく論理的に破損していますので、マウントしてもPCから内容は見えないかもしれません。しかし、ドライブとして認識されていればそれで問題ありません。
ここでもしSDカードがドライブとしても見えていなければ、物理的に破損しているか、少なくとも何らかの理由でPCとの接続に失敗していますので、以降の手順は使えません。
なおカードリーダーが無い場合には、
- ガラケーなどに挿し、USB設定をメモリモードにしてPCに接続する
- デジカメに挿し、それをPCに接続する
など、とにかくSDカードをPCのドライブとしてマウントできれば、以降の手順を使える可能性があります。自分も今回、カードリーダーが見当たりませんでしたので、ガラケーを利用しました。
chkdskコマンドで修復する
SDカードをマウントしたドライブに対して修復オプション付きのchkdskコマンドを実行し、エラーを修復します。
具体的には、Windowsのコマンドプロンプト(DOS窓)を起動し、そこで以下のコマンドを実行します。
chkdsk [SDカードをマウントしたドライブ名]: /f
ここで何らかのエラーを修復したメッセージが出てコマンドの実行が終了すれば、復旧作業は完了です。
Windows PCからSDカードをアンマウントし、元のAndroidスマホに戻して正常に認識されることを確認してください。
なお、chkdskコマンド実行時に権限が足りないというようなエラーメッセージが出た場合には、コマンドプロンプト起動アイコンを右クリックし、そこで表示される「管理者として実行」メニューからコマンドプロンプトを起動して実行してみてください。
また指定するドライブ名を間違えると、最悪関係ないディスクの破損などにつながる可能性もありますので、SDカードマウント前後のドライブの様子をよく確認し、マウント後に増えたドライブ名を確実に指定して下さい。
自分もこの手順でmicroSDカードを無事復旧し、何とか事なきを得ました。