今年も日本年金機構から ねんきん定期便が送られてきましたので、早速内容をチェックしてみました。
年金加入期間が増えていない
去年のねんきん定期便と見比べてまず最初に気になったのは、年金加入期間が去年と全く同じだったことです。
保険料はちゃんと納めていて1年経過しているのに加入期間が増えないのはどういうことだ、自分にも年金の記録漏れが? と一瞬焦りましたが、これは私の勘違いでした。
私の場合、国民年金2年前納 締め切り間近などで書きましたように去年・今年の2年分 国民年金保険料を前納していますので、どうも去年のうちからその24カ月分が計上されていたようです。
現状の国民年金の加入期間は32月となっていますが、以前に転職した時にその切れ目で1ヶ月だけ納めた分と、2013年に退職後9月から翌年3月まで納めた7ヶ月分を差し引くと、ちょうど24ヶ月となり計算も合います。
裏面の「最近の月別情報」を見ても全て納付済になっていますので、間違い無さそうです。
年金見込み額はマクロ経済スライドの影響で微増
年金見込額については、去年の定期便と見比べてみるとわずかに上昇していました。率にして0.96%ほどの増加です。
見込み額が増えるのを見たのは初めてのような気がして調べてみると、年金額のプラス改定は16年ぶりらしいですね。
額面増えても喜べない 年金「実質目減り」って何? :日本経済新聞
しかし増えたからといって素直に喜んでばかりも居られないようです。
以下の記事によると、本来なら物価上昇を加味した名目手取り賃金上昇率2.3%分上昇させるところが、マクロ経済スライドによる0.9%と過去のデフレ期に年金給付を下げなかった特例水準の解消分0.5%を差し引き、結果的に0.9%の増加に留まっているとか。
年金減額!マクロスライドがついに始動 | 東洋経済オンライン
つまり、物価上昇を加味した実質価値でみると年金額は減少しているということです。
今後も物価が上昇し続けるのかどうかは定かではありませんが、こういう状況が10年も続くと年金の実質価値が1割以上も下落するという事態も考えられるわけです。
今までマクロ経済スライドについてあまり深く考えたことはありませんでしたが、実際に適用が始まって自分の年金見込額にも反映されているのを見ると、少し見方が変わってきます。
単に年に1%程度の変化であれば大きな変化には見えませんし、物価が今後も上昇し続けるとも限りませんが、長期的に年金額がどう変わっていくかは実感として捉えておいたほうがよさそうです。
そのためにも、ねんきん定期便は無くさないように保管しておくことにします。
こんばんは。
ねんきん定期便は誕生月に届きますが、1年に1回だけでかさばらないので、私もずっと保存しています。でも読み返したり、前年分と比較なんかしたことありません。ずぼらなんでしょうね。