オリックス銀行 eダイレクト預金の金利を引き下げ

今日、『「オリックス銀行」eダイレクト預金金利のご案内』というタイトルのメールが届きました。

このところ、日銀のマイナス金利導入決定の影響で銀行の金利引き下げやMMFの引き受け停止が相次いでいますが、とうとうオリックス銀行にもその影響が出てきたようです。

オリックス銀行の金利引き下げ

メールによりますと、金利の引き下げ内容は以下の通り(1,000万円以上の大口定期は省略)。

<eダイレクト2週間定期預金金利(50万円以上)>
2週間   0.15%(2月1日付け金利対比-0.05%)

<eダイレクト定期預金金利>
■スーパー定期(100万円以上300万円未満)
6カ月  0.15% (2月1日付け金利対比-0.05%)
1年   0.20% (2月1日付け金利対比-0.05%)
2年   0.20% (2月1日付け金利対比-0.10%)
3年   0.20% (2月1日付け金利対比-0.15%)
5年   0.20% (2月1日付け金利対比-0.20%)

■スーパー定期300(300万円以上1,000万円未満)
6カ月  0.15% (2月1日付け金利対比-0.05%)
1年   0.20% (2月1日付け金利対比-0.05%)
2年   0.20% (2月1日付け金利対比-0.10%)
3年   0.20% (2月1日付け金利対比-0.15%)
5年   0.20% (2月1日付け金利対比-0.20%)

私が流動性資金の置き場として愛用しています、オリックス銀行 口座開設などで書きました2週間定期預金も金利が0.2%から0.15%に下がってしまいました。

もはやわずか0.2%の金利をもらうにも、最低1年は預けないといけないということですね。

安定資産の定番である個人向け国債の変動10年の金利でさえ0.05%になってしまう時代ですから、これもやむを得ないことなのかもしれません。

しかし今回日銀が決定したマイナス金利は階層構造方式を取っており、実際にマイナス金利が適用されるのは日銀当座預金残高中の1割にも満たないわずかな部分だけの見込みです。

それを考えると、今の段階での銀行の相次ぐ預金金利引き下げは過剰反応(というか、もっと悪く言うと便乗利下げ)ではないか、という気もしてきます。

庶民の防衛策は実質的マイナス金利を取られないこと

今回日銀で決定されたマイナス金利は銀行の日銀当座預金に対するもので、一般の銀行預金の金利がマイナスになることは無く、今後もその可能性はまず無いだろうと言われています。

したがって個人に対する影響は今のところ今回のような預金金利引き下げにとどまっていますが、今後はATM利用や振込手数料の引き上げ、口座維持手数料の導入などの形で現れてくる可能性があります。

これらの手数料も銀行利用の一環としてお金を取られることを考えると、実質的なマイナス金利と言えなくもありません。

したがって、各銀行の料金体系や顧客サービス・優遇措置の内容などをよく理解し、無駄な手数料を取られないようにうまく立ち回ることが、庶民にできるせめてもの防衛策と言えるでしょう。

そういう意味では、今までにお知らせしてきました

  • スルガ銀行ANA支店
    ステージ3を達成すると、いつでもどこでもATM利用手数料無料
  • 新生銀行
    新生ゴールドランクになると、月5回までネット振込手数料無料
    セブン-イレブン・ローソン・ファミリーマートなどのコンビニATM手数料無料
  • 楽天銀行
    ハッピープログラムのステージに応じてATM利用手数料や他行振込手数料の無料回数を付与

などは、これらの仕組みが改悪されない限り、うまく使えば庶民の味方になってくれるでしょう。

参考記事:
ATM手数料で最強なのはスルガ銀行ANA支店
新社会人にお勧めの銀行
楽天銀行ハッピープログラムで永久機関?

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