以下の記事を読んで、久しぶりに自分が勤めていた会社の嫌な慣習を思い出しました。
社員の時間は湧き出る水かw! 15分前出勤で掃除させる会社の話 | ヨッセンス
この記事はタイトル通り始業15分前に出社させて掃除をさせる会社のお話ですが、私が勤めていた会社でも掃除ではありませんが同じような実質的タダ働きがありました。
始業前の全社集会
私が勤めていた会社では四半期ごとくらいに全社員を集めて前期の事業実績や今後の事業方針などを説明する全社集会をやっていましたが、その開始時間がなぜか始業時間の30分前だったりするのです。
このような集会はずっと前からやっていましたが、元々は就業時間後に行われていました。それもどうかとは思いますが、終わってから退社すればその分は残業代が付きましたので、まだ筋が通っていました。
ところが社長が交代し、会社の株を大量に取得した別会社から取締役(実質的な経営陣)が送り込まれてから、このように始業時間前の全社集会が定例化されていきました。始業前なので労働時間とみなされず、当然時間外手当も付きません。
先の記事にも
もしかして「会社に忠誠を誓えるか」のテストなんですか? アホくさすぎ……。そんなの能力の流出を促進させるだけでしょ?
とありますが、まさしくそういう感じでした。
本当かどうかは定かではありませんが、人事部が集会への出欠をチェックしていて、何度か欠席した社員には後から呼び出しがかかる、などという噂もありました。
このような始業時間前の朝礼や集会は自主参加なら問題ありませんが、会社が参加を強制するなら労働時間と見なされます。それに対して賃金を支払っていなければ、労働基準法違反となるはずです。
ましてや上記のように人事部が本当に出欠をチェックしていて、それに対して何らかのアクションを起こしていたとすれば真っ黒ですね。
会社の実態は外からは見えない
上記の取締役を派遣した会社は、社員の年収や生涯給料のランキングで常に日本のトップクラスにランクインしているような会社です。
そこからやってきた取締役陣も、前社長に替わって業績が低迷していた会社の経営を立て直し、株主からはすこぶる評判が良いです。
しかし実態は、このように労働基準法違反ギリギリのところを狙って社員を極限まで酷使するような会社になってしまいました。
たかが四半期ごとの集会くらいで大袈裟なと思われるかもしれませんが、これは一例です。実質的に経営陣の一存で決まってしまう成果主義の評価報酬制度など、社員を追い込む体質は社内のあちこちにはびこっていました。
今この会社の株主は、会社の今後の更なる発展を期待している人が多いようです。しかし私はこの実態を身をもって体験しましたので、粛々と在職時に持株会で買った株式の処分を進めようとしています。
社員を酷使することで外見上の業績は改善し、社員の年収も上昇するかもしれませんが、そういう体質が長期的に見て会社の成長に繋がるとは思えないためです。
幸いこういう会社で働いた事はなかったです。
かなり前の上司が残業をするのが当たり前みたいな人で、それはイヤでしたけどね。
ていうか僕は無視して帰ってましたけど。