以下のengadgetさんの記事を見て、E-Ink端末Kindleのニューモデルが発表されたことを知りました。
薄く軽くなった新Kindle発表。新色追加、初のBluetooth対応、RAM 2倍で据置き8980円。プライム会員は4980円 – Engadget Japanese
発売予定日は2016年7月20日で、価格は以前と変わらず8,980円です。すでに日本のAmazonのページでも予約受付が開始されています。
何が変わったのか?
Amazonのページおよび上記のengadgetさんの記事などから、主な変更点をピックアップしてみます。
小型軽量化
サイズが
- 旧モデル:169 x 119 x 10.2mm
- 新モデル:160 x 115 x 9.1mm
と全方向で小型化しています。にもかかわらずディスプレイサイズは6インチのままで変わらずですので、これは歓迎できる進化ですね。
また重量も191g→161gと30g軽量化しています。この手の端末は軽ければ軽いに越したことはありませんので、この点も嬉しいポイントです。
RAM2倍
Amazonのページには記載がありませんが、内臓のRAMが256MBから512MBに倍増しているとのこと。
ここで言うRAMとは電子書籍のデータを格納する領域ではなく、内部処理に利用するメモリ領域のことです。
RAMは通常のAndroidスマホであれば1〜2GBは積んでいることが普通ですので、これが倍増するということは特に格納書籍が多い時などの高負荷時のレスポンス改善が期待できるかもしれません(実際の効果は実機のレビューを待たないといけませんが)。
Bluetooth搭載
これもAmazonのページには記載がありませんが、Kindle端末で初めてBluetooth通信機能が搭載されたとのこと。
Bluetoothで何ができるのかというと、視覚障害者向けの機能であるVoiceViewが利用可能になるということのようです。
VoiceViewは操作時の音声フィードバックや読み上げ機能を提供しますが、従来でもKindle AudioAdapterというUSBアダプターをKindleに接続すれば使えました。それがBluetoothでワイヤレスでも利用可能になります。
ただしVoiceViewは日本語に対応していませんので、現状では日本での需要は低そうです。
メモ・ハイライトのエクスポート機能
これはソフトウェアで提供される機能ですが、メモやハイライトの情報をPCにエクスポートする機能が提供されるそうです。
engadgetさんの記事によると、PDFまたは表計算文書で自分にメールすることができるようになるとか。
これができれば書籍中の気になるところにハイライトやメモを付け、それをまとめてエクスポートしてEvernoteに保存する、などということができるようになりそうです。
ソフトウェアでの実装あればそのうち上位のKindle Paperwhiteなどにも提供が開始されそうですので、これは楽しみな機能です。
活字の書籍中心の人には最高のコストパフォーマンス機
さてざっと見てきましたKindleのニューモデルですが、注意すべき点は解像度が167ppiと従来機と変わっていないことです。
このため、ある程度コミックにも重点を置く私の場合はすぐに手を出す気にはなりません。しかし、活字の書籍を中心とする人なら充分検討に値する高コストパフォーマンス機だと思います。
何しろ価格が通常でも8,980円、Amazonプライム会員ならクーポン使用で4,000円OFFの4,980円で買えてしまいますので。
また小型軽量化が進みましたので、手軽にカバンの中などに入れて持ち運べるサブ機が欲しい、という方にも良さそうです。