昨日ハードウェアウォレットTREZOR到着で書きましたようにやっとハードウェアウォレットを手に入れたわけですが、ちょうどタイミングよくコインチェックが停止していた一部仮想通貨の出金を再開しました。
これ幸いとコインチェックに強制ホールドされていましたビットコインとビットコインキャッシュをこのTREZORのウォレットに送金しようとしましたが、リクエストを出してから10時間以上たった今も「手続き中」のまま一向に送られる気配がありません。
やはりコインチェックは、まだ動きが色々と怪しそうですね。
TREZORに仮想通貨を集約中
それはそれとして、コインチェック分以外にも自分が仮想通貨取引所やローカルのウォレットで持っていました仮想通貨の、TREZOR配下のウォレットへの集約を始めています。
具体的には、私が保持している通貨については以下のような感じです。
- TREZOR Wallet (TREZOR純正のウォレット)
- ビットコイン(BTC)
- ビットコインキャッシュ(BCH)
- MyEtherWallet (TREZORと連携)
- イーサリアム(ETH)
- Nano Wallet (TREZORと連携)
- ネム(XEM)
- Electrum-mona (TREZORと連携)
- モナーコイン(MONA)
案外純正のTREZOR Walletで対応している通貨は少なく、ウォレットを色々と切り替えて使う必要があってややこしいです。
しかしハードウェアウォレットを使うことでコインチェックのようにハッキングで秘密鍵を盗まれる可能性が大幅に減りますので、やる価値はありますね。
冷静に考えるとハードウェアウォレットにも怖い面が
しかし実際にハードウェアウォレットを触ってみた結果、これはこれで怖い面があることがわかってきました。
それは、なまじ秘密鍵をハードウェアウォレットで集中管理しているために、万一それを失ってしまうと全ての仮想通貨が一気に失われてしまうことです。
TREZORの場合は、昨日の記事で書きましたようにリカバリーシード(24個の英単語)を記録しておけば、万一損傷や紛失した場合でも別の筐体に内容を復元することができます。
しかしリカバリーシードを記録しているのはただの紙のカードですので、これをTREZOR本体と同じ場所に保管していると、火災などで両方が一気に失われる恐れがあります。また、カードを知識のあるものに盗まれれば、管理下の仮想通貨にフリーアクセスになってしまいます。
かといってリカバリーシードを文字データや写真として電子化してローカルやオンラインのストレージに保存してしまうと、せっかくハードウェアウォレットで確保したハッキング耐性が著しく低下してしまうことになります。
この問題を根本的に解決するには、リカバリーシードのカードを銀行の貸金庫に預けるというような物理的な手段を取るしかなさそうです。
仮想通貨の安全性を極限まで追求すると、現金や金塊をタンス預金する場合と同じような悩みが出てくるというのは何とも皮肉な話ですね。
個人的には一生のうちに火災や地震などで家財を全て失う可能性はゼロではありませんので、今のところリカバリーシードはオンライン上に保存しておくのが妥当かなと考えています。
といっても無造作に生データを置いておくのは論外ですので、暗号化や二段階認証などの何重かのセキュリティ対策を施したうえで保管する方法を検討しているところです。