先日DAppsゲームを調べてみたが。。。で最近盛り上がりつつあるDAppsのゲームについて書きました。
そこでは第一次バブルに乗り遅れることになったとしても、もう少し手軽にトライできるかゲーム自体を楽しめるようなアプリが出てくるまではは様子見、というような話をしました。
無料のアイテムがあるDAppsゲーム ETHERCRAFT
しかしその後、DAppsゲームの中には無料でアイテムを入手できるものもあることがわかってきました。
その中の1つで比較的有名なのがETHERCRAFTです。ゲームの概要については、Medium上に日本語で公開されています以下の紹介ページを読むのがわかりやすいでしょう。
ブロックチェーン上で遊べる分散型のRPG、イーサクラフトを紹介します。 – Ethercraft – Medium
一言でいうとマインクラフトライクなインターフェースを持つ分散型RPG(RPGのタイプとしてはローグライク)で、以下の3つの柱を持っています。
- 収集可能なアイテム
- アイテムのクラフティング
- ダンジョン探索
ただし、現状できるのは一部アイテムの購入とごくわずかのクラフティングのみで、肝心のダンジョン探索の部分はまだプレイできません。
アイテムのトレードに注目
ではまだ遊べないRPGのどこに注目が集まっているのかというと、やはりアイテムがトレードできる点ですね。
ETHERCRAFTのSHOPのページに行くと、以下のように現在購入できるアイテムがずらりと並んでいます。
値段が付いているものは安いものでも0.1ETH(現状のイーサリアムのレートで6千円弱)と、結構シャレにならないお値段です。
やがて価値が出ると見込んで先行投資している方もおられるようですが、個人的にはまだ海のものとも山のものともわからない未完成のゲームにそこまでのお金は出せません。
しかし注目すべきは、値段が「FREE」となっているアイテムもいくつかあることです(背景が茶色のアイテム)。
ただしこれらも永遠に無料なわけではなくて期間限定のようで、各アイテムの上部に残り時間が示されています。
無料アイテムを買ってみる
無料と言ってもイーサリアムのネットワークを使ってやり取りするために多少の手数料は取られますが、それだけならそれほど高くはないようです。
そこで、DAppsアプリに慣れるためにも無料アイテムを買ってみることにしました。
ゲームを始めるためには、まずDAppsアプリ対応のMetamaskというイーサリアムのウォレットを用意する必要があります。これはChromeの拡張機能ですので、Chrome拡張のインストールページで検索すると出てきます。
Metamaskがインストールできたら、そのアドレスにイーサリアムを送金します。私はbitFlyerで買ったイーサリアムを退避していたTREZOR配下のMyEtherWalletから、とりあえず0.01ETH(600円弱)だけ送金しました。
ここまでやれば、あとはChromeからETHERCRAFTのページを開くだけでゲームを始められます。
アイテムを買うにはSHOPのページで買いたいアイテムをクリックし、出てきたアイテム画面で「CLAIM」ボタンを押します。
するとMetaMaskの画面が以下のようになりますので、「SUBMIT」ボタンを押せば注文完了です。
ここで注目すべきは「Gas Price」の値で、これがイーサリアムのネットワークに支払う手数料を決めます。これが高いほど取引が早く終了しますが、当然取られる手数料の額も高くなります。
どれくらいの値にすべきかはイーサリアムネットワークの混み具合によって変わるようですが、なるべく安くあげるにはETH Gas Stationの画面の右下にある「SafeLow」の値が参考になるようです。
私は昨日この値を色々いじって実験していましたが、「SafeLow」の値の1/10とか極端に小さな値にしてしまうと、トランザクションがPendingになって数時間待っても取引が終了しませんでした。
そのまま放置して今朝になったら終わっていましたので、急がないならそれもありかもしれませんが。
そんな感じで無料アイテムばかり買い漁り、現状のインベントリーはこんな感じになっています。
MetaMask内の現状の残高は0.009705ETHですので、かかった手数料の総額は
- 0.01ETH – 0.009705ETH = 0.000295ETH (=約17円)
です。まあこのくらいなら、ゲームが盛大にコケて代金が電子の海の中に消えてしまったとしても諦めがつきますね。
むしろ、ウォレットのアドレスがそのままゲームのアカウントとして取り扱われる点とか、イーサリアムによる代金の支払い方法など、DAppsアプリを使う時の雰囲気を実感できたのは良い体験でした。