私も以前から使っていてこのブログでも時々触れています資産管理・家計簿サービスのマネーフォワードMEですが、一昨日の7月7日に突然Web UIのリニューアルが行われました。
昨年に続く大改悪
このマネーフォワードMEについては一応サービス開始当初からのファンで、私の資産管理の主力を担ってくれています無くてはならないサービスでした。
しかしマネーフォワード無料版改悪の対応策で書きましたように、去年無料ユーザーの使える機能が大幅に縮小される改修が行われました。
この時はまあ無料ユーザーですのであまい強いことも言えず、上記の記事で書きましたように手動を交えた回避策でどうにか利用を継続することにしました。
ところがここにきて出てきたのが、2年連続での更なる大幅改悪でした。一応建前としてはUIをアプリ版に近づけたということのようですが、内容を見るとUI変更に留まらない多くの機能縮小を伴うものでした。
私が無料版を使っていて強く問題だと感じたのは、以下の2点です。
- 口座一覧画面での手動更新ができなくなった(データ更新は個別の口座画面を開く必要がある)
- 資産推移の一覧表が無くなった(去年は資産推移のグラフだけが無くなった)
これを見る限り去年に続く更なる無料ユーザーへの締め付けかと思われましたが、Twitterなどを見ていると今回は有料ユーザーでも厳しい意見を言っている人が多数見受けられました。
したがって今回は、有料・無料を問わず全体的に機能縮小を行ってしまったことが伺われます。そうなりますと有料化への誘導というよりも、メーカー自らがユーザー数の減少を狙っているようにさえ思われてきます。
三日天下のリニューアル撤回
マネーフォワードはどこに向かおうとしているのだろうと思いつつ推移を見守っていましたが、事態は以下のように劇的な展開を迎えました。
- 7月7日:新Web UI公開。即Twitterなどで批判多発
- 7月8日:社長がnoteで旧バージョンへの巻き戻しを表明
- 7月9日:未明に巻き戻し実施
以下は社長の表明文です。
『マネーフォワード ME』Web版リニューアルに関する今後の方針について|Yosuke Tsuji|note
まあ見事な三日天下でしたね(というか9日はすぐ巻き戻されましたので実質2日ですが)。
ある程度以上の規模のサービスでここまで急な動きをすることは珍しいです。それだけユーザーからのマイナス評価が凄まじかったということなのでしょう(多分有償契約の解約も通常ないレベルで出ていたのではないでしょうか)。
変に意地を張らずにユーザーの声に耳を傾け、素早く巻き戻しを決めた点は評価しますが、基本的にはそもそも今回の新Web UIをリリースするに至った経緯をもう一度見直してほしいと思います。
なぜこの内容で良いと思ったのか、誰がそう判断したのか、β版評価までしていたのになぜここまでの不評を予測できなかったのか、などなど。
個人的には旧バージョンに巻き戻されましたのでとりあえず利用を継続しますが、万一の場合に備えて別サービス利用も検討してみようかと思い始めています。
マネーフォワードの一番の強みは連携できる口座種類の多さだと思いますが、代替の最有力候補であるMoneytreeでも私が利用しています口座の90%くらいはカバーできることが今回調べてみてわかりましたので、並行して試験運用してみましょうかね。