Xでも時々ポストしていましたが、一昨日 鳥取県の大山に登山し、昨日帰ってきました。
ひどい登山内容
結果的にはどうにか登頂には成功しましたが、その内容はかなりひどいものになりました。
一般の人の大山への標準的な登山時間は3時間程度と言われているようですが、私の場合は5時間以上かかりました。3合目程度からすでに体が悲鳴を上げ始め、5合目あたりからは毎合目とその中間1~2か所で休息をとりながら気力でどうにか登り切った感じです。
特に6合目以降は植生が変わって高い樹木があまりなく、日差しを遮るものがほぼありません。またそれまでは木材で段差を作った階段がほとんどだったのが、それ以降は岩石や金網で包んだ砕石で作った段差の大きい階段や急坂に変わって体力をゴリゴリ削ってくれます。
お陰で山頂にたどり着いたころにはちょっと意識が朦朧としているような感じになっていました。食事としておにぎりを2つ持っていったのですが、食欲があまり無くて1つしか食べられなかったくらいです。
まあそれまでに間食として要所要所でようかんや柿の種などを口にしていましたので、そのせいもあったのかもしれませんが。それでもカロリーを摂らねばと思って山頂の避難小屋で買った半分凍ったコーラ缶(250mlで500円!)は人生で最高にうまかったですw
そんな状態でしたので小屋でかなりの時間休息したものの、下山にも相当時間がかかりました。3時間以上かかってようやく下山です。
最後に下までもう1合目もないというあたりで少し道を間違え、見当違いの方向に降りて行ってしまってこれで完全に止めを刺されました。しばらくしてから気が付いて上り坂を引き返すことになりましたが、その途中でへたり込んでしまいました。しばらく道端で呆然としていましたが、まあそんな下界に近い場所で遭難することは無いだろう、というのがせめてもの精神的な救いでした。
その後下山を果たした後はもう足が言うことを聞かず、登山口から近い喫茶店に飛び込んで冷たいものを飲みながら30分以上休んでいました。またさすがにその日は車中泊をする気力がもう残っていませんでしたので、飛び込みで取れた近くのリゾートホテルっぽいところをスマホで予約しました(素泊まりで12,000円!)。
見えた己の限界
以上が私のひどい大山登山体験でしたが、結論としては大山クラスになると勢いだけで登山してはいけないということだけは身に染みてわかりました。
なにしろ疲労以外に、物理的な身体への影響が出てきます。例えば登山後半からは、息をするだけで耳の奥でなにかゴーゴーという音がしました。外からの音は普通に聞こえますので耳に異状をきたしたわけではなかったようですが、原因は不明です。翌日以降、自然に治りましたが。
また上記の下山後の喫茶店から出てきますと、今まで体験したことがないくらい足が棒のようになってまともに歩けませんでした。幸い近くに足湯(といってもほぼ冷泉)がありましたのでそこで座ってしばらく冷やしていましたが、出たあとで両足とも攣りました。。。
それでも予約したリゾートホテルにはたどり着かなければなりませんので、しばらく足を揉んだりストレッチしたりしながら休息し、さらに広くて空いている駐車場内でしばらくソロソロと試運転をしてどうにか運転できることを確認してから出発しました。
大山の登山は標高約750mの大山寺から山頂の1,702mまで標高差1,000m弱の登山ですが、それでこのざまです。
前回のブログで書きましたように今回の登山には富士登山に向けての試金石という目的がありましたが、富士山の場合は一番標高差が一番少ないルートでも1,400m前後あります。途中で山小屋に一泊するとしても、今の体力では厳しそうです。
やはり勢いで登るならもう少し若い時にチャレンジしておくべきでしたね。まあそれでも何もしなければいつまでも頭の中で考え続けるだけだったでしょうから、今回のチャレンジにも意味はあったのだろうと思います。
ほぼ初めての登山で標高差1,000Mは結構キツイですよ。
私は登山を初めて5年ほどで今年は富士山(富士宮)、大山(弥山)、皇海山、鳳凰山、飯豊山、光岳、飯豊山、剱岳など日本百名山を中心に結構キツめの山に登ってますが、始めたばかりの頃は高尾山に登って今回の主さんと同じ感じでした。
まずは標高差500M位の山を何度も登り体力をつけてから徐々にステップアップするのが良いかと思います。また登山以外にも筋トレ、ジョギングなどで体力をつけるのと合わせて、登山用具も自分に合ったものを色々取捨選択するのが良いです。
荷物を軽くしたり、靴を変えるだけでもかなり歩くスピードが違ってきます。
ちなみに富士山(富士宮ルート)は大山と累積標高差は1.5倍程度ですが、体感的なキツさは3倍以上ありますw
富士山と比べると、大山の登山道は高速道路みたいな感じで整備されているのと、標高3、000Mを超えると空気が薄く身体が動かず、自分の動きがスローモーションみたいな不思議な感じになり本当にキツイです。
ただ山頂に登ったときの達成感は素晴らしいものがあると思いますので、トレーニングをつづけて是非チャレンジしてみてください。