昨日SBI証券で投信バランスの売買を行い、それの買い部分で2024年分NISA成長投資枠を埋め終わりました。
これで2024年分の新NISAについては決着がついてすっきりしましたが、実はもう一つNISA関連でちょっと気になっていることがあります。
年明けに特定口座に移管される旧NISA資産をどう扱うか
それは年明けに特定口座に移管されます旧NISA資産(2020年買付分)がまだ少し残っていまして、それをどう扱うのが正解だったのかということです。
利益が出ています旧NISA資産の特定口座への移管では、移管時点での評価価格が取得価格となりますので、それまでのNISAの利益非課税効果が無駄になるわけではありません(移管後に値上がりした分については当然課税されますが)。
これはまあ良いのですが、問題は旧NISA資産で損失が発生している場合です。この時も特定口座への移管時点での評価価格が取得価格となりますが、NISAの資産は損益通算ができませんので、発生していた損失で他の資産の利益を相殺することはできません。
そして移管後に値上がりして利益が発生すれば、その評価価格が最初にNISAで購入した時の取得価格を下回っていたとしても、しっかり課税されます。
この点をとらえて、損失が発生している旧NISA資産については移管される前に売却することを推奨するアドバイスが結構見受けられます。新NISAに移行する場合でも、移管される前に売却しておいて新NISAで買い直せといも言われています。
しかしこの点が自分的にはちょっとひっかかるのです。確かに損失が出ている状況で特定口座に移管され、そこからちょっとでも利益が出れば課税されるというのはあまり気持ちの良いものではありません。
しかし落ち着いて考えてみますと、いかに税金を取られるとはいえそれは値上がりしているからですので、トータルとしては移管時に発生していました損失が縮小する方向に事態は動いているはずです。
したがって移管後の値上がりで税金が取られる可能性を極端に問題視し、とにかく売ってしまえという考えは違う気がするのです。もちろん移管というイベントをきっかけとし、今後も期待していた利益が出そうにないのでこの際損切りするという判断なら、それはそれで良いのですが。
自分の方針
以上のような考えを元に、自分が保持しています2020年買付分の旧NISA資産については、そのまま特定口座に移管させることにしました。
もっともそれらの資産についてはちょっと古いせいもあり、今となってはコストがやや割高のファンドになっていますので、今後のリバランスなどで該当クラス資産の売却が必要になりましたタイミングで優先的に売却していく予定です。
その時、移管時に損失が出ていましたファンドが少しでも値上がりしていれば、税金を多少取られるとしても個人的には有難いと思います。