楽天が今年も優待で1年無料の楽天モバイルSIMを配るというのが話題になりましたが、たびフリさんが「優待クロス参戦してみるか」とつぶやいているのを見て、自分もやってみたくなってきました。
優待クロスについて調査
とはいえ、自分は今まで優待クロスをやったことがありません。何となく不確定なギャンブル的要素や優待の価値を相殺するコストが有るんじゃないかと想像して敬遠していました。
しかし今回改めて調べてみますと、やり方によっては不確定な要素や余計なコストはほとんど回避できるようですね。例えば
- 現物買い・信用売り時の手数料は?
一定額の取引までは無料になっている証券会社が多い - 現物買いと信用売りの価格が乖離しないか?
市場が閉じている時間に成行注文すれば、寄付で同価格で約定する - 信用売り保持中に不測のコストは発生しないか?
制度信用取引では逆日歩が発生する可能性があるが、一般信用取引ならば発生するのは貸株料のみ - 現物買い・信用売り解消時の反対取引で価格が乖離しないか?
「現渡し」(品渡し)という仕組みを使えば現物株で信用売りを決済できるので、価格は関係なくなる
などなど。
楽天の優待獲得に必要となる100株なら売買代金は10万円前後ですので売買手数料は無料、あとは信用売りの貸株料くらいで優待が手に入れられそうです。
優待クロス 初挑戦
というわけで実際にやってみることにしました。まず決めなければならないのはどこの証券会社で取引するかです。信用取引を行うためには信用取引口座を開設する必要があります。
まず考えたのはメインの証券会社 SBI証券ですが、こちらにはメインの投資資産が色々と入っていますので、ここに一時的な保有となる優待クロス関連の株が入ると日々の集計などがちょっと面倒になりそうです。
ならばSBI証券と並んで株式売買手数料無料を推進している楽天証券でと考えましたが、楽天証券では楽天自身の信用取引はできないようですね。
それで結局、たびフリさんと同じauカブコム証券を使うことにしました。こちらにも手数料の1日定額コースがありますので、楽天株の1単位程度なら無料で取引できそうです。
auカブコム証券は先日のクレカ積立還元率改悪まで実際にクレカ積立を行っていましたので、証券口座自体はすでにあります。そこに信用取引口座開設を申し込み、あっさり信用取引可能となりました。
そして先日の日曜日に現物買い・信用売りの注文を出し、月曜に実際に優待クロス状態に突入しました。本当なら今月の権利付最終日である26日かその前日くらいの取引でも良いのでしょうが、何しろ初体験ですので少し余裕を持たせました。
あとは権利落ち日である27日に現渡しで信用売りの決済を行えば、作業終了となるはずです。
ちょっとしたトラブルもあり
ただ実際の取引に当たっては、ちょっとしたトラブルもありました。日付が日曜日から月曜日に変わった後に、なんと現物買いの注文が取り消されていたのです。
月曜の朝までこれに気付かず、市場が開いてから慌てて追加入金・再注文をして無事現物株を入手できました(結果的には寄付の信用売りの価格より若干安く買えましたので結果オーライでしたが)。
最初なぜ注文がキャンセルされたのか分からなかったのですが、どうも入金を信用取引の保証金の最低金額である30万円しかしていなかったので、現物買いをするとそれを下回るということで取引不可になったと思われます。
それならそれで注文時に警告するなり拒否するなりしてくれよとも思いますが、やはり実際にやってみないとわからないことはありますね。
ともあれこれで年が明けて信用売りの貸株料の徴収も終われば、優待クロスに関して一通り体験できたことになります。
やり方はおおむね把握できましたので、来年は魅力的な優待銘柄が見つかれば再び挑戦してみたいと思います。